紅い女神〜セリアノスの騎士?〜
「なっ、どういう事ですか!」
リュウは抗議した。
「今まで王政国は周辺国の力に頼って、ほとんど何もして来なかった。だが、それで良いはずはない。周辺国の長(おさ)達を助けることも大事だ」
王は静かに諭すように言った。
「そうかもしれませんが」
「お前が心配しているのは紅い国に赴く事か?」
王は口元を緩ませて問い掛けた。
「あっ、当たり前です!臣下の中に詮索するものも出るでしょう」
リュウは感情で兵を動かしてはならない、と言った。
「公私混同しているわけではないよ。本当に紅い国の方で不穏な動きがあるのだ。行ってくれるか?」
王の真剣な眼差しにリュウは従わざるを得なかった。
「まあ、少しはあるけどね。兄として弟には幸せになってもらいたいじゃないか」
「兄上!」
リュウは諫めた。
「何のために部屋に呼んだと思っている。大丈夫だよ」
王は楽しそうに答えた。
「兄上にはかないませんね。わかりました。御命令通りに紅い国に出陣します」
「気を付けて行ってきなさい」
王はにこやかに弟であるリュウを送り出したのだった。
リュウは抗議した。
「今まで王政国は周辺国の力に頼って、ほとんど何もして来なかった。だが、それで良いはずはない。周辺国の長(おさ)達を助けることも大事だ」
王は静かに諭すように言った。
「そうかもしれませんが」
「お前が心配しているのは紅い国に赴く事か?」
王は口元を緩ませて問い掛けた。
「あっ、当たり前です!臣下の中に詮索するものも出るでしょう」
リュウは感情で兵を動かしてはならない、と言った。
「公私混同しているわけではないよ。本当に紅い国の方で不穏な動きがあるのだ。行ってくれるか?」
王の真剣な眼差しにリュウは従わざるを得なかった。
「まあ、少しはあるけどね。兄として弟には幸せになってもらいたいじゃないか」
「兄上!」
リュウは諫めた。
「何のために部屋に呼んだと思っている。大丈夫だよ」
王は楽しそうに答えた。
「兄上にはかないませんね。わかりました。御命令通りに紅い国に出陣します」
「気を付けて行ってきなさい」
王はにこやかに弟であるリュウを送り出したのだった。
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