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何不自由ない時代 13

[472]  シンヤ・G  2007-12-05投稿
何故そんな事を思ったのかと言うと、ドアが本当にロックされているのか怪しかったからだ。
試しに手をドアに押し当ててドアをスライドさせようとしたがびくともしなかった。
一安心してエレベータ ホールに向かった。エレベータ ドアの脇にはタッチパネルが備え付けられていて、このビルの詳細な構成を見る事が出来た。10階までは商業スペースになっている。ありとあらゆる店が存在していた。8階の“飲食店街”へ行く事にした。
エレベータに乗り込み、8階に到着してドアが開くと住居スペースとは次元が違うような賑やかさが有った。天井を除けば本当に街のような雰囲気だ。
昼間から酔って千鳥足の人間も居る。何故昼間は酒を飲んではいけないのか、いや、いけなかったのか。マナーだと片付けたくは無い。思うに、過去に於いて昼間は社会性の時間だった。国を支える分野の経済活動は昼間に行われていた。水商売といった夜の仕事も経済活動だが、国を支えてはいない。逆に国を支えている人々の上にのっかっている商売だ。
ともかく、国を支える大事な仕事を酔っ払いながら出来る訳が無い。そんな仕事は昼間に行われる。だから昼間に飲酒してはならないという事になったんだろう。

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