携帯小説!(PC版)

[280]  通りすがり  2007-12-05投稿
教室の四角い窓

そこから見えるのは

荒廃した工場、車の渋滞、建ち並ぶビル

どれもみな冷たく表情一つかえやしなぃ

知識を頭に詰め込む為に

不用な物は捨てられる

偉くなるのに

心は必要ないと

大人は言う

一番大切にしていた心さえも

いつの間にか奪われていた

それに気付かず

せっせと勉強をしていた自分に腹がたった

すっぽり空いた心の虚しさに雫が落ちた

もうどうする事も出来ない

後悔しても、後悔しても、後悔しても…。

俺は鉄格子の中で

篭の中の小鳥の様に

仲間を求め

いつまでも泪渇れるまで

独り泣いていた

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