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黒い糸

[184]  城崎 レム  2007-12-06投稿
 「つまんないや…」
一体何が面白くてみんな
こんな物見てるんだろう。
ブラウン菅の中では
どこかの女優が懸命に
ヒロイン役を演じてた。
文学青年との恋愛を
元にした、タイトル
『赤い糸』という
何ともお粗末なものである。
ふと、彼女の携帯が鳴った。
彼からのメールだった。
それを見るなり彼女は
椅子の上に掛けてあった
ジャンパーを素早くはおり、
一目散に玄関の方へ走っていった。
するとリビングから母親が
顔を出した。
「こんな時間にうるさい
 わね。そんな格好で
 一体どこへ行くの?」
しかし母親の声も虚しく
玄関にこだまするだけだった。
そう。そこにもう彼女の
姿はとっくになかった。
 街灯の頼りない薄暗い
夜道を彼女は真っ直ぐ歩き続けていた。
時間は、夜中の11時。
やがて目的地の公園についた。
ひっそりと静まった
小さな公園である…。
背後に気配を感じた。
振り向くと、そこには
ずっとずっと待ってた
顔があった。
「会いたかった…。」
「俺もだよ。」
まるで長い月の間
逢ってなかった恋人同士
のように激しく強く
抱きしめ合った。
そして2人は互いの愛を
確かめ合うかのように
何度も何度も唇を重ねた。
彼は倉渕優平、18歳。
そして彼女は立花玲、
16歳。

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