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遠すぎた青空?

[256]  マリッチ  2007-12-08投稿
子供達を 夫の元に置いてきた 母としての私の胸は痛んだ…

ヒロが仕事に出掛けている時は 一人切なく、子供のことばかり考えてしまうのだ。

そんな思いをヒロに見透かされぬように私は明るく振る舞った。

結婚当初は、わけもわからず、
頭のいい夫を尊敬し、それを愛と勘違いした日々だった。
しばらくすれば、エリートの道を歩んで来た夫は
高卒の私を何かにつけ、見下す言い方をしてきた。
そのくせ、ヤキモチは人一倍強い。

気持ちが冷めて行くのに時間はかからなかった。
子供達を姑に任せ、地元の会社に勤務する私は、
それなりに信用もされ、重要な仕事も任され、残業も多かった。
そんな時は、会社の近くに車を止めて見張っていたり
出張者の接待で帰りが遅くなったりすれば、玄関に仁王立ちで待っていることさえあった。
そんな夜は 決まって 激しく求めて来る。
『他に、男がいるんじゃないのか』と ジワジワと責めて来るのだ。
そんな瞬間が死ぬほど嫌だった。

インターネットのメル友のサイトで知り合った
ヒロと私が仲良くなるのにも時間はかからなかった。

『そんな男の側にいるな、子供達を連れて出てこい』
と、強い口調で言ってくれたヒロを頼りに出て来たのだ。
自分で生活の基盤を作らないと子供達は連れて来れない、
と思ったのだ。

やっと、夫から開放感された安堵感と 母である
私の子供達への思いが交差する一人の時間なのだ。
仕事を探さなければ…
と思うが 身体が動かないのだ。

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