漆黒の翼 36
16時
東京 軍部庁執行部
「お前達3人の任務は富士の樹海にある『黒神の使徒』のアジトの殲滅だ。 秋留野市で起こった事件と何らかの関係がある可能性があるかも知れんから殺さず生け捕りにしろ。」
「「「はい。」」」
エルファ、錬牙、白人系のハーフの女性は狩屋から任務内容を聞き終えると、それぞれの机へと戻って行った。
例の事件と関係があると聞いて、エルファの背中から殺気染みた雰囲気が発せられているのを、狩屋は見逃さなかった。
プルル…プルル…
狩屋の机の電話が鳴り響いた。
相手は諜報の専門部隊である公安6課からだった。
「社長本人から問い質したんだが…北海道のギルク山にある『ブランティーメディカル』の魔獣研究所から実験体の魔獣が逃げ出したらしい…政府はこの情報を民間に流さない様に必死らしいで。 コア・ブレイクで唯でさえパニックになってるからなぁ…」
「ブランティー…確か錬鉱石の開発技術を政府に提供してる製薬会社だな…」
「研究員はブランティーの子会社の警備会社が救助したらしいが魔獣はほったらかしにしたらしい。
要するにコア・ブレイクで発生する魔獣とごっちゃになるから判らないだろうと…隠してたらしいが俺達は諜報のプロだかんなぁ…あの手この手で吐かしたわぁ。」
「そうか…」
狩屋は北海道へ向かった三人の姿を思い浮かべた。
執行部とはいえ、人間が手を加えた魔獣にはかなり苦戦する筈だ。
「おたくの『地獄の天使』も今回ばかりは苦戦するかもなぁ。」
「確かに。
魔獣の能力は未知数だからな…」
「そうそう…それに言い忘れたが合成獣(キメラ)もおるみたいやでぇ。」
「キメラだと…」
その言葉を聞いた途端、狩屋の顔色が変わり、目の色が変わった。
「報告は以上や。 またなー」
電話が切れると、狩屋は忙いで『彼』の所へ電話を掛けた。
「狩屋だ。
いきなりだが、俺の話を聞いたら直ぐに現地へと向かってくれ。」
「うぃ〜す。」
受話器の向こうからやる気の無い返事が返ってきた。
東京 軍部庁執行部
「お前達3人の任務は富士の樹海にある『黒神の使徒』のアジトの殲滅だ。 秋留野市で起こった事件と何らかの関係がある可能性があるかも知れんから殺さず生け捕りにしろ。」
「「「はい。」」」
エルファ、錬牙、白人系のハーフの女性は狩屋から任務内容を聞き終えると、それぞれの机へと戻って行った。
例の事件と関係があると聞いて、エルファの背中から殺気染みた雰囲気が発せられているのを、狩屋は見逃さなかった。
プルル…プルル…
狩屋の机の電話が鳴り響いた。
相手は諜報の専門部隊である公安6課からだった。
「社長本人から問い質したんだが…北海道のギルク山にある『ブランティーメディカル』の魔獣研究所から実験体の魔獣が逃げ出したらしい…政府はこの情報を民間に流さない様に必死らしいで。 コア・ブレイクで唯でさえパニックになってるからなぁ…」
「ブランティー…確か錬鉱石の開発技術を政府に提供してる製薬会社だな…」
「研究員はブランティーの子会社の警備会社が救助したらしいが魔獣はほったらかしにしたらしい。
要するにコア・ブレイクで発生する魔獣とごっちゃになるから判らないだろうと…隠してたらしいが俺達は諜報のプロだかんなぁ…あの手この手で吐かしたわぁ。」
「そうか…」
狩屋は北海道へ向かった三人の姿を思い浮かべた。
執行部とはいえ、人間が手を加えた魔獣にはかなり苦戦する筈だ。
「おたくの『地獄の天使』も今回ばかりは苦戦するかもなぁ。」
「確かに。
魔獣の能力は未知数だからな…」
「そうそう…それに言い忘れたが合成獣(キメラ)もおるみたいやでぇ。」
「キメラだと…」
その言葉を聞いた途端、狩屋の顔色が変わり、目の色が変わった。
「報告は以上や。 またなー」
電話が切れると、狩屋は忙いで『彼』の所へ電話を掛けた。
「狩屋だ。
いきなりだが、俺の話を聞いたら直ぐに現地へと向かってくれ。」
「うぃ〜す。」
受話器の向こうからやる気の無い返事が返ってきた。
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