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余命3ヶ月の花嫁

[273]  ai  2007-12-09投稿
『今、何て言った…?』 『愛、あなたはガンなの…。』
その宣告を受けたのは私が19歳の時でした…。


『おじさん、いくらくれるの?』
私は暇さえあれば援交ばかりしていた。

朝帰りしては親から怒鳴られ。反抗して。家出して…毎回同じ事の繰り返し…

自分の人生なんて早く終わってしまえばいいのにって思ってた…。

だけど今の彼氏に会って変わったんだ。前の自分なんて嘘みたいに援交も辞めたし、人生捨てたもんじゃないなぁって…。


だけど、なにもかもがそんなにうまくいくわけなかたんだね…



ちょっと前から体の調子が悪かったの自分でも気付いてた…。

ずっと寝不足ぎみだったから風邪かなぁって…。

病院に行ったけど検診だけだったし…


だけど気付いたら私は入院してた…
親が念のためだって言うから仕方なく…。


親、その時私と目合わせなかった…。



それから毎日薬に点滴の繰り返し…。まぢだるいから帰ろうと思って起き上がったら枕に大量の髪が…。


『嘘…。なんで…?』

目の前におかれている状況を私は信じられなかった…。


『愛に言わないつもりだったけど…あなたはガンなの…うぅっ』

母はそう言って泣き崩れた。

『なんで?私まだ19よ…。まだ死にたくない!!』

『ごめんなさい…お母さんなら良かったのに…。』


私の身体は、いろんな所にガンが転移してるらしい…
いわゆる末期ガンだ…。



  余命3ヶ月…


俊と結婚の約束もしていたのに…


それから私は日に日に痩せていき、まるで魂が抜けていくみたいに表情すらなくなった…。


『今すぐ結婚しよう!!』

俊がそう言ってくれた。

嬉しかった…

だけど私は、

『重いの…私もう俊の事嫌いになったの…。』って…
思ってもない事言う事しかできなかった…

だって好きだったから…

俊には幸せになって欲しかったから…

だから涙を必死にこらえて嘘ついた…。


それでも俊は毎日プロポーズしてきた。

日に日に醜くなっている私に…



私は病院のベットの上でウエディングドレスを着る事ができた。

喉に太い管を通したまま…



『俊、ありがとう…赤ちゃん産んであげれなくてごめんね…愛してる…』


小さなカスレ声で必死に彼の耳元で私はそうつぶやいた…。

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