水溜まりに手をふる男(第8章)
どの自分もテクテクテクテク歩いているのですが…。
隣に婆ちゃんの姿は見当たりません。
不可思議な事態に頭が混乱していると、下にいる僕が、ここにいる僕に気づいた様子で。
僕に向かって、僕が僕に手をふってきました。
でも…、僕は、ふりかえすことができなかったんです。。
婆ちゃんはニヤニヤしながら、またゆっくりゆっくりと、歩き出しました。
ユラユラする綺麗な景色の中を、ふわふわ歩いて、現実なのか夢なのか…時間さえもわからない、そしてすごく居心地がいい。僕はこの世界に酔いしれていました。
でも…
何事にも終わりがきます…。
というのも…、来年で僕の大学生活も終わろとしていて、
まわりの連中は大体三年の10月頃から焦って就活をし始め…
四年の5、6月頃に内定が決まるかどうかで、ダメだった奴は、更に本格的に焦り始めるといった具合なのですが…。
僕は、やりたい事を見つけられずに、まわりが焦り出した時でさえ、何にもせず…。
ただ悩んでいただけで時間はあっという間に過ぎる…
そんなどうしようもない自分が嫌いで仕方なく…。
夢も希望もない未来を考えて、一体何になるんだと。
中途半端な事ばかりしてきた過去を、引きずって、吐き気のするような毎日を過ごしていたんです。
この世界でふわふわしながら…、考えないように…、忘れてしまおうと思っていた、出来事や何かが、あれやこれやと目の前に浮かび始めました。
『一体今まで…何をやってきたんだ…。』
今の今まで、僕は何をやってきたのか…。。
そう思いを巡らせたその時です。
隣に婆ちゃんの姿は見当たりません。
不可思議な事態に頭が混乱していると、下にいる僕が、ここにいる僕に気づいた様子で。
僕に向かって、僕が僕に手をふってきました。
でも…、僕は、ふりかえすことができなかったんです。。
婆ちゃんはニヤニヤしながら、またゆっくりゆっくりと、歩き出しました。
ユラユラする綺麗な景色の中を、ふわふわ歩いて、現実なのか夢なのか…時間さえもわからない、そしてすごく居心地がいい。僕はこの世界に酔いしれていました。
でも…
何事にも終わりがきます…。
というのも…、来年で僕の大学生活も終わろとしていて、
まわりの連中は大体三年の10月頃から焦って就活をし始め…
四年の5、6月頃に内定が決まるかどうかで、ダメだった奴は、更に本格的に焦り始めるといった具合なのですが…。
僕は、やりたい事を見つけられずに、まわりが焦り出した時でさえ、何にもせず…。
ただ悩んでいただけで時間はあっという間に過ぎる…
そんなどうしようもない自分が嫌いで仕方なく…。
夢も希望もない未来を考えて、一体何になるんだと。
中途半端な事ばかりしてきた過去を、引きずって、吐き気のするような毎日を過ごしていたんです。
この世界でふわふわしながら…、考えないように…、忘れてしまおうと思っていた、出来事や何かが、あれやこれやと目の前に浮かび始めました。
『一体今まで…何をやってきたんだ…。』
今の今まで、僕は何をやってきたのか…。。
そう思いを巡らせたその時です。
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