WALL?
学校から帰ると僕の部屋にはシミなどなかった…と、言いたいのはヤマヤマだが現実はそんなに甘くなかった。そこには確にジミーという名のしゃべるシミがいた。
「どうだ?現実をうまく受けとめられたか」
「うん、だいぶ落ち着いて考えられるようになった」もちろん、こんな事はでたらめだ。心の中ではどうか夢であってくれと、ずっと祈っている。しかし、そんな僕の祈りを神様はスルーしたようで、何度もつねった頬に痛々しく残ったアザがそれをものがたっていた。
「ジミーってさ何か特別な能力とかないの?」
そうゆうのがあればいいなと思って質問してみる。
「ん?特別な能力?そんなもん話せるってことくらいだよ」
僕の希望はあっさりと砕け散った。
「なんだ。魔法使えるとか願いを叶えてくれるとかそうゆうの無いんだ」
「馬鹿野郎!!そんなんできるかよ。大体な普通のシミていうのは、ただの汚れだけどな俺はそれに話せるっていうオプションがついてくんだぞ。それだけで充分だろ」
そのオプションはずせないのかな…。そう思ったが口に出せばジミーが腹を立てること確実だったので言わないでおいた。
「それによぉ、話せるってそう悪くないぞ。なんてったって俺は恋愛に関しちゃあベテランだからよ。お前にアドバイスしてやることだってできるぜ」
「恋愛って…シミ同士で恋なんかするの?」
だとしたらなんか気持ちが悪いなと思ってみたり。
「するよ。シミを馬鹿にするんじゃないよ。俺だって燃えるような恋をしたりしたんだぞ」
いっそのこと、そのまま燃えて消えてしまわないかと思う僕は悪い子ですか?
「お前は恋してんのか?」「してるけど、ジミーには相談しないよ」
シミに恋愛相談する人なんて聞いたことがない。
「なっ!!本当に失礼な奴だなお前は。言わないと夜お前の耳元でずっと何かつぶやくぞ」
冗談に聞こえなかった僕は身の危険を感じてジミーに白状することにした。
だが、いつだって自分の恋話は恥ずかしいものだ。それが手の届かないものだったらなおさら。
僕は確に恋をしていたがその人は僕の兄の彼女だった。
「なんて悲しい奴なんだ悪いが俺はそんなヘビーな恋愛をしたことがないから何も言うことができないよ」そう言うとジミーは僕にアドバイスの代わりにと、のろけ話をあびせた。ああ誰かこのシミ貰ってくれませんか?
つづく
「どうだ?現実をうまく受けとめられたか」
「うん、だいぶ落ち着いて考えられるようになった」もちろん、こんな事はでたらめだ。心の中ではどうか夢であってくれと、ずっと祈っている。しかし、そんな僕の祈りを神様はスルーしたようで、何度もつねった頬に痛々しく残ったアザがそれをものがたっていた。
「ジミーってさ何か特別な能力とかないの?」
そうゆうのがあればいいなと思って質問してみる。
「ん?特別な能力?そんなもん話せるってことくらいだよ」
僕の希望はあっさりと砕け散った。
「なんだ。魔法使えるとか願いを叶えてくれるとかそうゆうの無いんだ」
「馬鹿野郎!!そんなんできるかよ。大体な普通のシミていうのは、ただの汚れだけどな俺はそれに話せるっていうオプションがついてくんだぞ。それだけで充分だろ」
そのオプションはずせないのかな…。そう思ったが口に出せばジミーが腹を立てること確実だったので言わないでおいた。
「それによぉ、話せるってそう悪くないぞ。なんてったって俺は恋愛に関しちゃあベテランだからよ。お前にアドバイスしてやることだってできるぜ」
「恋愛って…シミ同士で恋なんかするの?」
だとしたらなんか気持ちが悪いなと思ってみたり。
「するよ。シミを馬鹿にするんじゃないよ。俺だって燃えるような恋をしたりしたんだぞ」
いっそのこと、そのまま燃えて消えてしまわないかと思う僕は悪い子ですか?
「お前は恋してんのか?」「してるけど、ジミーには相談しないよ」
シミに恋愛相談する人なんて聞いたことがない。
「なっ!!本当に失礼な奴だなお前は。言わないと夜お前の耳元でずっと何かつぶやくぞ」
冗談に聞こえなかった僕は身の危険を感じてジミーに白状することにした。
だが、いつだって自分の恋話は恥ずかしいものだ。それが手の届かないものだったらなおさら。
僕は確に恋をしていたがその人は僕の兄の彼女だった。
「なんて悲しい奴なんだ悪いが俺はそんなヘビーな恋愛をしたことがないから何も言うことができないよ」そう言うとジミーは僕にアドバイスの代わりにと、のろけ話をあびせた。ああ誰かこのシミ貰ってくれませんか?
つづく
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