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僕ら

[203]  柴犬  2007-12-12投稿
──リリリンッ、リリリンッ

鳴り響く目覚まし。
数回鳴った後バンッと持ち主の手によって止められた。

「…っあー、何時…!?」

チクタク、チクタク……

「ギャァァァ!!!」


第1話【高倉家の六つ子】


ドタッ、ドタッ…

バンッ!!

「おい!なんで誰も起こしてくれねぇーんだよっ!!」
階段を猛スピードで駆け降りてきたのは、高倉家の次男【高倉幸介(タカクラ コウスケ)】。
脳天気で頭空っぽのお調子者である。

「あ、おはよう。相変わらずギリギリね!」

アハハと幸介を笑うのは【高倉南(ミナミ)】お喋り好きな明るい次女。

「おはよう〜。幸介」

南とは反対に、ニコッと愛らしく微笑むのは【高倉優菜(ユウナ)】のほほんとしてちょっと天然な三女。

「……はよ」

黙々と朝食を食べるのは【高倉隆太郎(リュウタロウ)】無愛想で食い意地のはってる三男。

「朝から煩いぞ。だいたい目覚ましあんだから自分で起きろよ」

はぁーっと溜息をつき、苦いお茶を飲むのは【高倉和也(カズヤ)】しっかり者で苦労人な長男。

「起きれないから言ってんの!!だいたい何だよ、お前ら先に朝飯食うとかなくない?」

「冷めたらまずいだろ」

幸介に和也が淡々と返し、隆太郎がうん、うんと隣で頷いた。

「だからってっ…」

「…幸介、邪魔」

「あ、悪ぃ」

「玲おはようー!」

「ふぁ〜…、はよ…」

大欠伸をしながらリビングに入ってきたのは【高倉玲(アキラ)】面倒くさがりでマイペースな長女。

「ほーら、幸介と玲も早く朝ご飯食べちゃいなさい。もう時間ないわよー」

そう言いながら二人のご飯をよそるのは、高倉家の母【高倉恭子(キョウコ)】である。

恭子に急かされ、六人は「ヤバッ!」と呟き、急いで支度をした。
一番最初に支度を終えた和也が「行ってきます」と出ていく。それに隆太郎、南、優菜が続いた。

「…ふぁ〜、行ってきま〜す」

いつの間にか朝食を食べ終えた玲も気怠い感じで出て行く。

「ちょ、待って!!」

幸介も急いで朝食を口に入れ「行ってきます!」と和也達の後を追った。

騒がしい六つ子の一日が、始まる。


つづく→

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