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明日を香らす【新天地】

[114]  貴文  2007-12-13投稿
ねぇ明日香…あと2年でお前を振り向かせることできるのかな?…
正直自信ねぇよ…
お前は…あの時俺と同じように幸せで…そして辛かったのかな…

2005年3月25日この日は親友の「慎太郎」の16回目の誕生日であり、野球でK高校に入学した仁の入寮日でもあった。仁は寮に入りたくなかったのだが、中学時代の他チームの選手とも名前を知られてるだけに入学説明会などですぐに打ち解けたのである。人とすぐに打ち解けるというそこもまた、仁の取り柄でもあった。そのせいで他の入寮者の母や野球部の監督から半ば強制的に寮に入れられたという感じである。
荷物を寮の部屋に運び込んだ仁は同部屋の1年先輩で次期正捕手と呼ばれている先輩の「宮脇さん」へ挨拶を済まし、慎太郎へ誕生日祝いのメールを送った。
そして翌日から合同練習へ励んだ。
仁は中学時代、弱小の軟式野球クラブにいたが、2年の頃には投手としても打者としても全国レベルの選手として頭角を現し、投手としては、中学生ながら130キロ超えの直球にキレ味鋭い変化球、コントロールにスタミナ文句無し、打者としても、長打も打てれば盗塁もする、言わば相手からすれば「何をしてくるかわからない選手」という感じで、プレースタイルが性格にも現れ、街で喧嘩を繰り返していたせいで敵も少なくはなかった。
他の高校からも多数呼び声があったが、あえて家から近く程良く設備が整い、あまり強くない高校のK高校を選んだ。始めは周りに軟式上がりだからとバカにされたがすぐに実力を発揮し、名をあげたのである。
そして4月まだ肌寒い中入学式へと寮から自転車で向かう仁、これが仁の一世一代の恋の始まりだとは、この頃の仁にはまだわかるはずがなかった…

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