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それは、新人類による罠でした

[353]  ゆき  2007-12-15投稿
家の中を行ったり来たりしつつ、ふらふらと覚束無い。
結局、少量の身の回りのものだけ持って、目深にキャップをかぶり家を出た。

小走りに急ぐ。


指定のコンビニが見えて来た…

…まだ、着いてないのだろうか…と思った時だった。

「また、飲んでたんだね」「…うん」

コンビニの手前の路地で、ふいに腕を捕まれる。

「とにかく俺の家へ行こう」
「うん」

即座に答え、歩き出す。

…ガクッ

突然の目眩にバランスを失った瞬間、がっしりと抱き抱えられる。

『…そういや最近、まともに食事してなかったな…』
支えられる腕にしっかりと捕まり歩き出す…

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