天と地の間で−第1章 誕生?−
そこには、他の果実より明らかに大きな実がなっていた。
「確かに、不思議だな。今までにもあったのか?」
と、A・ミカエルが聞いた。
「いえ。私が先代の後をついで300年余り、初めてです。」
と マリエルが答えた。
「A・ミカエル様、これは不吉な事なのでしょうか?
神様は何もおっしゃってはおられないのですか?」
「この前の会議では何も言ってはいなかったな。悪魔たちも騒いでいないし、災いどーこーってやつではないだろう。」
そう言うと A・ミカエルは果実に手を伸ばし触ろうと近づいた。
マリエルも、その後ろから不安げに覗き込もうとした。
とたんに
パチン!!
突然大きな音と共に果実が割れ、二人の赤ちゃんがくるくると勢いよく それぞれの腕の中に飛び込んできた。
沈黙が流れた。二人は驚きのあまりに微動だに出来なかった。
フギャー!フギャー!
沈黙を破ったのは、それぞれの腕に抱かれた子供たちだった。
途端に我に返ったマリエルが、あやしながら ゆっくりと下へと降りて行き、A・ミカエルもそれに続いた。
下に着いた途端、マリエルは全身の力が抜け へたり込んでしまった。
「私たちの 子供……?しかも、……二人同時に??……どうなってるの……?………」
困惑しているマリエルの横で、A・ミカエルは静かに立っていた。
そして 一言、
「……双子か。」
「確かに、不思議だな。今までにもあったのか?」
と、A・ミカエルが聞いた。
「いえ。私が先代の後をついで300年余り、初めてです。」
と マリエルが答えた。
「A・ミカエル様、これは不吉な事なのでしょうか?
神様は何もおっしゃってはおられないのですか?」
「この前の会議では何も言ってはいなかったな。悪魔たちも騒いでいないし、災いどーこーってやつではないだろう。」
そう言うと A・ミカエルは果実に手を伸ばし触ろうと近づいた。
マリエルも、その後ろから不安げに覗き込もうとした。
とたんに
パチン!!
突然大きな音と共に果実が割れ、二人の赤ちゃんがくるくると勢いよく それぞれの腕の中に飛び込んできた。
沈黙が流れた。二人は驚きのあまりに微動だに出来なかった。
フギャー!フギャー!
沈黙を破ったのは、それぞれの腕に抱かれた子供たちだった。
途端に我に返ったマリエルが、あやしながら ゆっくりと下へと降りて行き、A・ミカエルもそれに続いた。
下に着いた途端、マリエルは全身の力が抜け へたり込んでしまった。
「私たちの 子供……?しかも、……二人同時に??……どうなってるの……?………」
困惑しているマリエルの横で、A・ミカエルは静かに立っていた。
そして 一言、
「……双子か。」
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