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ポーカーフェイス

[153]  まる子  2007-12-16投稿
「さぁ、がんばろか。」

5時の目覚ましで起き、私の1日が始まる。
朝風呂に入り身支度を整える。 朝ごはんはいつも食べない主義だ。
「行ってきます」いつものように心の中で言い、家を出る。
いつもと変わらない日。

 だが、何かが違う。
私は昨日彼氏に振られたのだ。
今日は休んでやろうと思っていたのだが、それは出来なかった。

寝てない。
胃が痛い。
お腹をくだしている。
だけど私は仕事へ行くのだ。
彼氏に振られたからと言って仕事を休むわけにはいかない。
それに今日は忙しいのだ。

私は本屋で働いて1年半になる。いつものように雑誌を整理していると山川サンが声をかけてきた。
「小田サン、今日何か目腫れてるじゃん?」
山川サンと私は同期で同い年の21歳だ。
「昨日寝てないの〜」私はいつものように明るく振る舞う。
「何してたの?」
「ふふ。テレビに夢中になっちゃった」
「また〜?今日は早く寝なよ〜?」
「おぅ!」笑顔で答えた。
笑顔では答えられるものなのだ。私はグッと涙をこらえた。
こらえなければいけない。人前で泣くのはプライドが許さないのだ。
私はポーカーフェイスなのだ。

続く

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