携帯小説!(PC版)

ちから

[353]  もね  2007-12-16投稿
一つの優しい流れの様に。
あなたは彼女を愛してゆく。
流れに投げ入れられた小石が一つ。
そっと水面を揺らして消えた。
一瞬の出来事。
何事もなかった様に川は流れる。
私は流れに背を向けて歩き出した。
流れが遠ざかってゆく。
振り向いてはいけない。
永遠に。
流れを見つめ、小石を投げる。
独り遊びを繰り返すだけだから。

耳の奥のせせらぎを消せるのならば。
この涙はこぼれないでしょうか。
遠くへ行きたいのです。
ここではないどこかへ。
そしてあなたを愛した様に人を愛したい。
あなたが彼女を愛した様に、愛してくれる誰かが。
私にもきっといる。
独りぼっちの悲しみを背負っても。
命が尽きてしまっても。
その人の所まで。

歩いて行きたいのです。

感想

感想はありません。

「 もね 」の携帯小説

詩・短歌・俳句の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス