自殺したい中学生
人を殺したいと思ったのは中学生の時だった。
相手は親父。
親父と言うのもイヤな位嫌いなやつだった。
うちは母、父、僕、双子の妹、弟の五人家族で、親父はどこの家庭にも居る頑固で頭のかたいやつだった。
そんな親父を避けるようになったのは小学校の低学年からだ。
きっかけは親父の酒癖。
酔う前は普通の厳格な親父だが、酒が入ると人が変わるように家族に説教を始める。
「家が汚い。頭が悪い。メシがまずい。オレに日々感謝しろ。」
などだ。
僕たちはその夜中まで続く説教を正座をし、黙って下を向いて聞いている。
その時いつも僕が思うのは
「もう少しガマンしてれば、明日学校に行き友達と遊べる。」
などの現実逃避だ。
説教の時間が経つにつれてお酒もさらに回り、母に手を出し始める。
臆病な僕はそれをただただ見てるしかなかった。
心の中ではなんとかしたいと呟いても勇気が出ない。
そんな自分に本当に腹がたった。
母は必死に涙を堪え、僕たち兄弟に
「大丈夫だからね。」
とそうっと頭をなでてくる。
親父は満足したのか寝室に行く。
こんな日々が毎日続いた。
そんな日々が続き、いつの間にか僕は帰ってくる親父の顔色を気にするようになった。
それが気にくわないのか、親父は
「お前いちいち帰ってくる俺の顔色を伺うな。」
と説教をしてくる。
そして小学校の高学年になると、僕たち兄弟にも暴力を奮うようになった。
「その成績はなんだ!なんでそんなに馬鹿なんだ。顔が気にくわない。」
親父にとって怒る理由はなんでもいいようだ。
ただ気にくわない。
そんな感じだ。
顔の痣が出来るたび、友達に
「転んじゃってさぁ。」
とありきたりな事を言っていた。
もう家に帰るのが嫌になった。
毎日毎日親父が帰ってくるのをビクビクしながら待ってる。
この頃から家の前を通る車にさえ震えを起こすようになった。
それと何かを叩く音にも敏感になっていた。
新聞をバサッと置く音などを聞くとビクッと体が反応してしまう。
家族全員がだ。
みんなが親父の怒りを買わないように気を使いながら過ごしていた。
相手は親父。
親父と言うのもイヤな位嫌いなやつだった。
うちは母、父、僕、双子の妹、弟の五人家族で、親父はどこの家庭にも居る頑固で頭のかたいやつだった。
そんな親父を避けるようになったのは小学校の低学年からだ。
きっかけは親父の酒癖。
酔う前は普通の厳格な親父だが、酒が入ると人が変わるように家族に説教を始める。
「家が汚い。頭が悪い。メシがまずい。オレに日々感謝しろ。」
などだ。
僕たちはその夜中まで続く説教を正座をし、黙って下を向いて聞いている。
その時いつも僕が思うのは
「もう少しガマンしてれば、明日学校に行き友達と遊べる。」
などの現実逃避だ。
説教の時間が経つにつれてお酒もさらに回り、母に手を出し始める。
臆病な僕はそれをただただ見てるしかなかった。
心の中ではなんとかしたいと呟いても勇気が出ない。
そんな自分に本当に腹がたった。
母は必死に涙を堪え、僕たち兄弟に
「大丈夫だからね。」
とそうっと頭をなでてくる。
親父は満足したのか寝室に行く。
こんな日々が毎日続いた。
そんな日々が続き、いつの間にか僕は帰ってくる親父の顔色を気にするようになった。
それが気にくわないのか、親父は
「お前いちいち帰ってくる俺の顔色を伺うな。」
と説教をしてくる。
そして小学校の高学年になると、僕たち兄弟にも暴力を奮うようになった。
「その成績はなんだ!なんでそんなに馬鹿なんだ。顔が気にくわない。」
親父にとって怒る理由はなんでもいいようだ。
ただ気にくわない。
そんな感じだ。
顔の痣が出来るたび、友達に
「転んじゃってさぁ。」
とありきたりな事を言っていた。
もう家に帰るのが嫌になった。
毎日毎日親父が帰ってくるのをビクビクしながら待ってる。
この頃から家の前を通る車にさえ震えを起こすようになった。
それと何かを叩く音にも敏感になっていた。
新聞をバサッと置く音などを聞くとビクッと体が反応してしまう。
家族全員がだ。
みんなが親父の怒りを買わないように気を使いながら過ごしていた。
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