aki-第1章-?
「吉岡さーん。内線2番。営業企画の相原さん。」
ピッ――――
「かわりました。吉岡です。」私は昨日の残業のおかげで、比較的ゆったり仕事を処理していた。
営業企画課の同僚の真弓からの内線は、私宛てであればそれ程珍しいものではなかった。
「突然なんだけど、今日これからの午後イチ、手があきそうな人とか経理課にいるかな?」
これも毎度の事だった。常に営業企画課は人材が足りないらしく、経理課は決まった時期以外は他の課に補助要員として駆り出されたりする。
「出来れば私の担当企画だから、唯ご指名なんだけどね。」
こう付け足した真弓は、仕事となると別人になる。パートナーとしては申し分ない上に、私とは何度か担当を受けた事がある。
「私は構わないけど、佐々木課長に確認…」
そう言い掛けた所で真弓が話し言葉を遮った。
「今朝、佐々木課長には了承済みなんだけどね。」
1枚も2枚も上手な私の答えはいつも同じようなものだ。
「了解。お昼少し前に企画課に向かいますね。」
ピッ――――
「かわりました。吉岡です。」私は昨日の残業のおかげで、比較的ゆったり仕事を処理していた。
営業企画課の同僚の真弓からの内線は、私宛てであればそれ程珍しいものではなかった。
「突然なんだけど、今日これからの午後イチ、手があきそうな人とか経理課にいるかな?」
これも毎度の事だった。常に営業企画課は人材が足りないらしく、経理課は決まった時期以外は他の課に補助要員として駆り出されたりする。
「出来れば私の担当企画だから、唯ご指名なんだけどね。」
こう付け足した真弓は、仕事となると別人になる。パートナーとしては申し分ない上に、私とは何度か担当を受けた事がある。
「私は構わないけど、佐々木課長に確認…」
そう言い掛けた所で真弓が話し言葉を遮った。
「今朝、佐々木課長には了承済みなんだけどね。」
1枚も2枚も上手な私の答えはいつも同じようなものだ。
「了解。お昼少し前に企画課に向かいますね。」
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