aki-第1章-?
荷物をまとめて、事務所の入り口の近くにあるホワイトボードの吉岡の文字の隣に『午後・営業企画課』と記入し、外出のマグネットをはる。
エレベーターで営業企画課のある4階まで上がって行く。
4階の事務所迄つくと、もうすぐお昼だというのに、全員が慌ただしく動いていた。
「こっち。」
真弓が私の姿を見つけて、手を上げながら手招きしていた。
私は軽く1度うなずいてから、真弓の方へ向かった。
「急かして悪いんだけど、早速説明するわね。今回の担当はアパレルの広告の企画で、イメージ写真の撮影がこれからスタジオであるのよ。それで簡単に言うと、撮影の同行ってわけ。女性向けだから、唯ご指名って言う事なのよ。」
真弓の説明はいつも簡潔だなと思う。お互いに正反対の性格ゆえに、意見を客観的に見れるから、と前に真弓に言われた事を思い出してしまう。
渡された数枚の企画書は移動しながら目を通す事にした。
―――この時、特別何かをした記憶はない。
ただ、これ迄のように時間は流れていくと、私は信じていた。
そうある事で安心していられた。
『運命』なんて言葉は、どこか軽くて好きじゃなかった。
でも、そうある事を願っていたか?と聞かれたら……………。
私は悩みながらも『No』だったはず。
知らない、気付かないふりをずっとしていたのかもしれないと思う。
エレベーターで営業企画課のある4階まで上がって行く。
4階の事務所迄つくと、もうすぐお昼だというのに、全員が慌ただしく動いていた。
「こっち。」
真弓が私の姿を見つけて、手を上げながら手招きしていた。
私は軽く1度うなずいてから、真弓の方へ向かった。
「急かして悪いんだけど、早速説明するわね。今回の担当はアパレルの広告の企画で、イメージ写真の撮影がこれからスタジオであるのよ。それで簡単に言うと、撮影の同行ってわけ。女性向けだから、唯ご指名って言う事なのよ。」
真弓の説明はいつも簡潔だなと思う。お互いに正反対の性格ゆえに、意見を客観的に見れるから、と前に真弓に言われた事を思い出してしまう。
渡された数枚の企画書は移動しながら目を通す事にした。
―――この時、特別何かをした記憶はない。
ただ、これ迄のように時間は流れていくと、私は信じていた。
そうある事で安心していられた。
『運命』なんて言葉は、どこか軽くて好きじゃなかった。
でも、そうある事を願っていたか?と聞かれたら……………。
私は悩みながらも『No』だったはず。
知らない、気付かないふりをずっとしていたのかもしれないと思う。
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