多重恋愛25
とおるからのメールは、普通にかえしたが、たつやからのメールは、何回かに一回返すようになった。
『なお…』
さみしげなたつやからのメール。
わざとではなかったが、距離をおいたほうがいいと思っていた。
『こんど、関西にいくよ。』
え?
『いつ?』
思わずメールを返した
『来週』
『仕事?』
『いや、なおに会いに』
『困る』
『家には行かないよ、ただ、観光案内してよ』
誰かに見られたら…
『大阪ならいいよ』
大阪なら、みつかりにくい。
『泊まれる?』
『無理よ』
家には帰らなきゃ…
『そか…』
残念そうなメールだったが、仕方ない。
家庭を壊すわけにはいかないのだから
『ごめん』
たつやが、あやまってきた。
ちがう。あやまるのは、私の方。
彼は悪くない。独身で、私が既婚。悪いのは私。
はじめて自分の立場を理解し、気持ち的にも追い詰められていた。
『なお…』
さみしげなたつやからのメール。
わざとではなかったが、距離をおいたほうがいいと思っていた。
『こんど、関西にいくよ。』
え?
『いつ?』
思わずメールを返した
『来週』
『仕事?』
『いや、なおに会いに』
『困る』
『家には行かないよ、ただ、観光案内してよ』
誰かに見られたら…
『大阪ならいいよ』
大阪なら、みつかりにくい。
『泊まれる?』
『無理よ』
家には帰らなきゃ…
『そか…』
残念そうなメールだったが、仕方ない。
家庭を壊すわけにはいかないのだから
『ごめん』
たつやが、あやまってきた。
ちがう。あやまるのは、私の方。
彼は悪くない。独身で、私が既婚。悪いのは私。
はじめて自分の立場を理解し、気持ち的にも追い詰められていた。
感想
感想はありません。