携帯小説!(PC版)

形質

[374]  もね  2007-12-19投稿
私が消える日は、
生まれた日と同じ、
爽やかに晴れた日の、
美しい空の下。
私が消える日は、
みんな泣くけれど、
顔の裏側は、
それぞれ違う顔。
私が消える日は、
そんな人達の、
不思議な感情に、
サヨナラを告げる日。
独りの人間が、
消える事なんて、
一つの苛立つ、
出来事に過ぎない。
私を嫌う、
他人に取っては、
罵り言葉を、
増やすかもしれない。
それでも私は、
自分の命を、
戸惑いながら、
純粋に生きた。
誰にも解らずに。
道端で野垂れ死ぬ猫も同じ。
ただ足りない自分だけで、
懸命に生きた証。
魂に包んで。
命と道連れに、
持っていける物。
誠実よりも激しく、
持っている誇りを。
さようなら何もできなかった。
自分の事さえ。
さようなら何も理解できずに生きた。
他人の思惑。
涙も出ずただ思い出す。
私が消える日、
全てが終わる。
何も変わらずに、
全てが終わる。


感想

感想はありません。

「 もね 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス