甘いワナ?
放課後―――\r
図書室には誰もいなかった。
もしかしたら、彼の冗談かもしれない。
じゃないと、彼に呼ばれる理由が見つからない。
私はそれ以上気にしないことにして、
いつも通り松田くんの部活が終わるまで窓側の席で本を読み始めた。
ガラガラッ
図書室のドアが開いた。
谷澤くんだろうか…
そう思いながら目を向けると、
そこには見知らぬ男子生徒がいた。
茶髪にピアス、制服の前をはだけさせて、いかにもチャラチャラしていてガラも良くないですって格好。
おおよそこの図書室にはふさしくない人物だ。
彼は本には目もくれず、私の方に近づいてきた。
「誰か待ってんの?
そんな奴ほっといて俺と遊ぼー」
軽い調子で声をかけながら、私の肩に手をかけようとしてくる。
私は可愛くないと自覚していたし、今までこんな風に声をかけられたことがなかった。
戸惑いながら、彼から体を離して、手を躱した。
顔には少し不快感が表れてたのかもしれない。
「おっ、怒った顔も可愛いね。」
彼の目に好色が浮かんでいるのを見て、ぞっと身を震わせた。
席から立ち上がって、この場から逃げようとすると、肩を掴んで押さえ付けられた。
「…やめて…ください。」
恐ろしくなって、小さい声しか出ない。
「あ?なんか言ったー?」
そう言いながら、彼は私の顔に浮かんだ恐怖を見て、口元に満足気な笑みを浮かべた。
そして、私の耳元に口を寄せて言う。
「…これからイイコトしよーよ」
鳥肌が立った。
周りを見回したが、辺りには人気がない。
これから自分の身に降り掛かることを思うと、
泣き出したくなった。
―――助けて
―――誰か助けて
男の腕が制服の胸元に伸びてきた。
「…いやぁ――っ!」
胸元を押さえて声を張り上げた。
その瞬間――
バシッ!
「――――っ!」
一瞬目の前が真っ暗になった。
次第に左頬が熱くなってきて、ジンジンと痛み出す。
「うるさいよ、お前。」
彼は言いながら右手を下ろした。
左頬を張られたと気付いたのは、しばらくしてからだった。
痛みが広がっていくと同時に抵抗する気力も失った。
―――松田くん
男の手によって制服のリボンが取り払われた。
―――そんな時
バンッ!
突然、勢い良く図書室のドアが開いた。
図書室には誰もいなかった。
もしかしたら、彼の冗談かもしれない。
じゃないと、彼に呼ばれる理由が見つからない。
私はそれ以上気にしないことにして、
いつも通り松田くんの部活が終わるまで窓側の席で本を読み始めた。
ガラガラッ
図書室のドアが開いた。
谷澤くんだろうか…
そう思いながら目を向けると、
そこには見知らぬ男子生徒がいた。
茶髪にピアス、制服の前をはだけさせて、いかにもチャラチャラしていてガラも良くないですって格好。
おおよそこの図書室にはふさしくない人物だ。
彼は本には目もくれず、私の方に近づいてきた。
「誰か待ってんの?
そんな奴ほっといて俺と遊ぼー」
軽い調子で声をかけながら、私の肩に手をかけようとしてくる。
私は可愛くないと自覚していたし、今までこんな風に声をかけられたことがなかった。
戸惑いながら、彼から体を離して、手を躱した。
顔には少し不快感が表れてたのかもしれない。
「おっ、怒った顔も可愛いね。」
彼の目に好色が浮かんでいるのを見て、ぞっと身を震わせた。
席から立ち上がって、この場から逃げようとすると、肩を掴んで押さえ付けられた。
「…やめて…ください。」
恐ろしくなって、小さい声しか出ない。
「あ?なんか言ったー?」
そう言いながら、彼は私の顔に浮かんだ恐怖を見て、口元に満足気な笑みを浮かべた。
そして、私の耳元に口を寄せて言う。
「…これからイイコトしよーよ」
鳥肌が立った。
周りを見回したが、辺りには人気がない。
これから自分の身に降り掛かることを思うと、
泣き出したくなった。
―――助けて
―――誰か助けて
男の腕が制服の胸元に伸びてきた。
「…いやぁ――っ!」
胸元を押さえて声を張り上げた。
その瞬間――
バシッ!
「――――っ!」
一瞬目の前が真っ暗になった。
次第に左頬が熱くなってきて、ジンジンと痛み出す。
「うるさいよ、お前。」
彼は言いながら右手を下ろした。
左頬を張られたと気付いたのは、しばらくしてからだった。
痛みが広がっていくと同時に抵抗する気力も失った。
―――松田くん
男の手によって制服のリボンが取り払われた。
―――そんな時
バンッ!
突然、勢い良く図書室のドアが開いた。
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