初恋?-1
長かった夏休みが終わった。
久しぶりの教室に入ると、いきなり小麦色の肌をした男の子が目の前にあらわれた。
「よっ!加藤!久しぶりじゃん!」
夏休み前に初めて会話した渡辺くんだった。
「おはよ!渡辺くん黒くなったね〜逆パンダすごいじゃん!」
渡辺くんは水泳部に所属していて、夏休みの間にすっかり焼けていた。
終業式にからかったゴーグル跡の逆パンダが、よりくっきり輪郭を表していた。
「だからそれ気にしてるって言ったじゃん!」
「ごめん、ごめん!」
2人とも冗談っぽく笑いあった。
「でも、加藤は相変わらず白いなぁ〜焼けてないじゃん!」
「肌弱いもん!日焼けしたら痛いし。」
真っ黒な渡辺くんと、真っ白な私。
オセロみたいだった。
「コウヘイ!水泳部の顧問がよんでたぞ〜」
部員の子に呼ばれて渡辺くんは教室を出ていった。
名前コウヘイっていうんだ…今頃だけど、まだ名前をおぼえてない人が半分いた。
自分の席にカバンを置くと、マイの席にユーキとカオリが集まっていた。
「おはよぉ〜」
いつもみたいにマイの席に集まる。
「で、アキヒロとはどぉなの?」
夏休み中のことで質問攻めをされてしまった。
でも、あの日のことは言えなかった。
そして、あれ以来アキヒロが怖いと感じるようになったことも。
誰にも言えなかった。言いたくなかった。
だって、言ったらこの関係がギクシャクするんじゃないかって不安だったから。
いつも4人でいても、結局3人と1人でしかないということがわかっていたから。
久しぶりの教室に入ると、いきなり小麦色の肌をした男の子が目の前にあらわれた。
「よっ!加藤!久しぶりじゃん!」
夏休み前に初めて会話した渡辺くんだった。
「おはよ!渡辺くん黒くなったね〜逆パンダすごいじゃん!」
渡辺くんは水泳部に所属していて、夏休みの間にすっかり焼けていた。
終業式にからかったゴーグル跡の逆パンダが、よりくっきり輪郭を表していた。
「だからそれ気にしてるって言ったじゃん!」
「ごめん、ごめん!」
2人とも冗談っぽく笑いあった。
「でも、加藤は相変わらず白いなぁ〜焼けてないじゃん!」
「肌弱いもん!日焼けしたら痛いし。」
真っ黒な渡辺くんと、真っ白な私。
オセロみたいだった。
「コウヘイ!水泳部の顧問がよんでたぞ〜」
部員の子に呼ばれて渡辺くんは教室を出ていった。
名前コウヘイっていうんだ…今頃だけど、まだ名前をおぼえてない人が半分いた。
自分の席にカバンを置くと、マイの席にユーキとカオリが集まっていた。
「おはよぉ〜」
いつもみたいにマイの席に集まる。
「で、アキヒロとはどぉなの?」
夏休み中のことで質問攻めをされてしまった。
でも、あの日のことは言えなかった。
そして、あれ以来アキヒロが怖いと感じるようになったことも。
誰にも言えなかった。言いたくなかった。
だって、言ったらこの関係がギクシャクするんじゃないかって不安だったから。
いつも4人でいても、結局3人と1人でしかないということがわかっていたから。
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