先輩2
「怪我してるんでみてやって下さい」
保健室につき眉間にシワを寄せた先生が私の顔を覗きこんだ。
「ひどいわね…どうしたの!?」
『いや、転んで…』
「あのねぇ、転んでここまでなるかしら?」
『本当に転んだだけです!!』
「そう…」
先生はそれから何も聞かなかった。
「先生〜これ置いときま……だ、大丈夫??」
保健室に来た女の子、それがかなだった。
『あ、大丈夫だよ』
消毒して包帯を巻いてもらい保健室を出た。
『ありがとうございました』
かなと男に付き添ってもらい教室へ向かった。
「君達一年生?」
『はい』
「はい」
「やっぱりな、俺は2年の空(そら)だよろしくな」
『ここでいいです。迷惑かけちゃってごめんね』
「気にするな」
「気にしないで☆」
『ありがとう☆じゃあ』
少し歩くとあの友達たちがズラッといた。
「携帯みつかった〜?ハハハハッ」
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