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処刑生徒会長第四話・3

[676]  まっかつ  2007-12-21投稿
二学期第一日・東京都Z区私立K学院―\r

今や穏健派勢力の総本山と化した同校は、しかしその立場とはうって変わって備えらしき物は何も施してはいなかった

まるでそれがこの学校の主の意思であるかのように―\r

全校生徒400名・学年平均クラス数5と規模としては中位だが、創立以来既に70年もの伝統を誇る都内でも屈指の名門女子校であった

そのK学院が男女共学制に移行したのはつい3年前からだ

そのため小振りなチャペルを中心とした校舎からして、白亜の洋館風と今までの歴史を反映していた















赤煉瓦と黒い鉄冊を組み合わせた塀の間にそびえる校門の前に、区立第三中学校からの使節団が到着したのはこの日の午後に入ってからだった

既に連絡があったのか、二人の門衛は大して疑うそぶりも見せずにすんなりと彼等を通した

きしみながら開かれた校門の間を門衛の先導を受けながら一列になって構内へ進んで行く彼等の中に、港リリアの姿があった―\r















使節団は中庭にあるチャペルへと案内された

閉じられたままの木製の扉を、港リリアは自ら開けた

ぎいっ

チャペルの中は何も照明が付けられてはいなかったが、ステンドグラスを通して降り注ぐ9月の暑い日差しがそれを補って余りあった

それ所か室温にいたっては余りある所ではなかった

要するにここはエアコンはないのだ










『やはりあなたでしたか』

礼拝堂の祭壇前にまで進んだ港リリアに、良く知った声が投げかけられた

彼女が振り向くと、拝聴席の列の群れの中ほどから、二人の人影が立ち上がり通路をこちらに歩んできた

私立K学院生徒会長 九重モエ―\r

穏健派の総帥であり今や改革派のリーダー梅城ケンヤに唯一対抗出来る実力・人望の持ち主

前々から梅城ケンヤの武断政治に警鐘を鳴らし、先学期末の一条フサエ事件では遂に両者は対決にいたった

ゆえに、和平の必要性を痛感した梅城ケンヤは今学期開始を待っていたかの様に、副会長・港リリアを代表全権に任じ、交渉団を送り関係修復をもくろんだのだ

『お久しぶりです九重会長―ですがお会いして下さっただけで使命の7割りは果たされましたわ』

だが

港リリアは和平以外により重大な目的を胸に秘めてここへ来たのだ。

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