なかないすずめ
スズメが鳴いている。
見慣れた通学路の川沿いの近くに、他のスズメたちと木にたむろして、うるさくピーチクパーチクと。
でも、あたしはなかない。
自転車をブオオオォッ!と
バイク並みの速さで漕いで、先月入学したばかりの我が高校へ、険しいカオで向かってるのは―――\r
あたし、檜山 鈴芽(ひもりすずめ)。愛称・スズメ。
バターギトギトのトーストを口にブチ込みつつ、
【あーこんな朝っぱらからヒコーキ雲なんて出てんだー。】なんて思ってる。
ったく…朝は超寝坊。
毎朝遅刻ギリギリに登校してんのに、9時に起きたなんて…どんだけだよ!って嘆きながら、99%諦めモードで爆走。
…あ〜あ…こーゆうときにさっ、
カッケェおにーさんとかにぶつかって、運命的な出会い〜…みたいな?
そんな人、いるはずも無いのにちょっと期待して、よそ見してたら…
《ドカアアッ!!》
『どわあああッ!!』
「キャッ、ごめんなさいっ!」
実際、自転車と衝突したらハンパ無くケガするけど。
「すいません…おケガは?」
なんて気取って上目遣いした目の前には――
見慣れた通学路の川沿いの近くに、他のスズメたちと木にたむろして、うるさくピーチクパーチクと。
でも、あたしはなかない。
自転車をブオオオォッ!と
バイク並みの速さで漕いで、先月入学したばかりの我が高校へ、険しいカオで向かってるのは―――\r
あたし、檜山 鈴芽(ひもりすずめ)。愛称・スズメ。
バターギトギトのトーストを口にブチ込みつつ、
【あーこんな朝っぱらからヒコーキ雲なんて出てんだー。】なんて思ってる。
ったく…朝は超寝坊。
毎朝遅刻ギリギリに登校してんのに、9時に起きたなんて…どんだけだよ!って嘆きながら、99%諦めモードで爆走。
…あ〜あ…こーゆうときにさっ、
カッケェおにーさんとかにぶつかって、運命的な出会い〜…みたいな?
そんな人、いるはずも無いのにちょっと期待して、よそ見してたら…
《ドカアアッ!!》
『どわあああッ!!』
「キャッ、ごめんなさいっ!」
実際、自転車と衝突したらハンパ無くケガするけど。
「すいません…おケガは?」
なんて気取って上目遣いした目の前には――
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