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作詞家

[255]  あなた  2007-12-22投稿
「くぁ〜っ!」






作詞という仕事を終えて
使っていたペンを放り出した。


「わぁい♪終わったんですね!」


いい匂いがする。


「あ!今お料理作ったんですよっ☆」


俺の腹の虫はもう鳴りすぎて声が枯れている。


「食べます?」


聞くまでもない。




「はい、あ〜ん
美味しいですかっ?」


スプーンに乗せられたグラタンが、湯気を立てて俺の口に運ばれる。


「ところで〜原稿は書きあがったんですか?」







俺は、作詞家だ。


超有名アーティストの曲も手掛ける
こっちの世界じゃ、少しは名の知れた男だ。


「あぁ」



「よかった!じゃ〜いっぱいお出かけできますね!」


そして俺は今、編集者と付き合っている。
祢々という。




「祢々…疲れてるんだ。ちょっと静かにしてくれないか。」



「え……
あ…ゴメンナサイ」


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