携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> aki-第2章-?

aki-第2章-?

[251]  1003  2007-12-23投稿
午後6時半過ぎになっていた。
事務所の中の人数が減り始めている。

私は『仕事が手につかない』という言葉の意味を痛感していた。

腕時計の秒針の進む音がやけに大きく感じる。



彼は、待っているのだろうか。



本当に彼ともう1度会っても良いのだろうか。



私は迷っていた。
もうすでに決まっていた答えを認めたくなかったのかもしれない。



気が付くと、私は事務所を出て1階のロビーへ向かっていた。
エレベーターのボタンを押す時、異常な程自分が緊張しているのに気付いた。




エレベーターの扉がいつもよりゆっくり開くように感じる。
人気はあまり感じなかった。



少しだけ遠くに人影を見つける。
多分ここが、例えば人混みの中だったとしても、私には彼を見つけ出せる自信がある事に気付く。

そして、何の言葉もかけていないのに、何かに気付き彼が振り向く。



自分でもどうする事も出来ないくらい、きっと私はこの人が愛しい。



この人と一緒にいたい。



この人の事をもっと知りたい。



他愛もない出逢いだった。
でも、そう想う気持ちは簡単には止められないものだと初めて知った。
理屈では到底説明なんて出来るはずもない。




恋の形や愛の形、ましてや幸せを感じる場面なんて、たくさんあるのだ。


真実は二人しか知らない。
たくさんの人の中で出逢えた二人しかわかるわけもない。




その後。


言葉少なく、私と彼は、


唇を重ねていた。


たくさんの星達の下で。





これから起こるかもしれない、どんな事も受け入れようと誓いながら。





あなたがいれば、きっと私は大丈夫。




感想

感想はありません。

「 1003 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス