aki-第2章-?
午後6時半過ぎになっていた。
事務所の中の人数が減り始めている。
私は『仕事が手につかない』という言葉の意味を痛感していた。
腕時計の秒針の進む音がやけに大きく感じる。
彼は、待っているのだろうか。
本当に彼ともう1度会っても良いのだろうか。
私は迷っていた。
もうすでに決まっていた答えを認めたくなかったのかもしれない。
気が付くと、私は事務所を出て1階のロビーへ向かっていた。
エレベーターのボタンを押す時、異常な程自分が緊張しているのに気付いた。
エレベーターの扉がいつもよりゆっくり開くように感じる。
人気はあまり感じなかった。
少しだけ遠くに人影を見つける。
多分ここが、例えば人混みの中だったとしても、私には彼を見つけ出せる自信がある事に気付く。
そして、何の言葉もかけていないのに、何かに気付き彼が振り向く。
自分でもどうする事も出来ないくらい、きっと私はこの人が愛しい。
この人と一緒にいたい。
この人の事をもっと知りたい。
他愛もない出逢いだった。
でも、そう想う気持ちは簡単には止められないものだと初めて知った。
理屈では到底説明なんて出来るはずもない。
恋の形や愛の形、ましてや幸せを感じる場面なんて、たくさんあるのだ。
真実は二人しか知らない。
たくさんの人の中で出逢えた二人しかわかるわけもない。
その後。
言葉少なく、私と彼は、
唇を重ねていた。
たくさんの星達の下で。
これから起こるかもしれない、どんな事も受け入れようと誓いながら。
あなたがいれば、きっと私は大丈夫。
事務所の中の人数が減り始めている。
私は『仕事が手につかない』という言葉の意味を痛感していた。
腕時計の秒針の進む音がやけに大きく感じる。
彼は、待っているのだろうか。
本当に彼ともう1度会っても良いのだろうか。
私は迷っていた。
もうすでに決まっていた答えを認めたくなかったのかもしれない。
気が付くと、私は事務所を出て1階のロビーへ向かっていた。
エレベーターのボタンを押す時、異常な程自分が緊張しているのに気付いた。
エレベーターの扉がいつもよりゆっくり開くように感じる。
人気はあまり感じなかった。
少しだけ遠くに人影を見つける。
多分ここが、例えば人混みの中だったとしても、私には彼を見つけ出せる自信がある事に気付く。
そして、何の言葉もかけていないのに、何かに気付き彼が振り向く。
自分でもどうする事も出来ないくらい、きっと私はこの人が愛しい。
この人と一緒にいたい。
この人の事をもっと知りたい。
他愛もない出逢いだった。
でも、そう想う気持ちは簡単には止められないものだと初めて知った。
理屈では到底説明なんて出来るはずもない。
恋の形や愛の形、ましてや幸せを感じる場面なんて、たくさんあるのだ。
真実は二人しか知らない。
たくさんの人の中で出逢えた二人しかわかるわけもない。
その後。
言葉少なく、私と彼は、
唇を重ねていた。
たくさんの星達の下で。
これから起こるかもしれない、どんな事も受け入れようと誓いながら。
あなたがいれば、きっと私は大丈夫。
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