得たものと失ったもの
文句なしの仕事、文句なしの休日、文句なしの恋愛・・。
当たり前だと思っていた。
【天は二物をを与えず】
その日はやってきた。
休日の朝、ドライブがてら彼と海に出かけた。
早起きして、お弁当なんか作ったりして、彼に喜んでもらえることを望んで頑張ってみた。
ちょうど海に着いたとき、
「この辺でランチしよう」
という彼に、私は
『今日はね、お弁当をつくってきたんだ〜』
と答えると、彼は予想以上に喜んでくれた。
「おいしい」
たわいもない話で時間は過ぎ、夕日が少しずつ海辺から姿を消そうとしていた。
そのとき、彼から思いがけない一声が舞い込んだ。
「結婚しよう」
私は驚いた。付き合って浅い訳ではないが結婚なんて考えていなかった。また、今のこの居心地のよい自分の生活をすぐには変えたくなかった。幸せや嬉しさを感じる前に自分の今を考えてしまった。
今はまだこのままでいたかった。
『嬉しい。でも今はまだ・・』
それを聞いた彼は満面の笑みで今までにないくらい抱きしめてくれた。彼の大きな愛情を得たと実感した。帰りつくまで彼は優しかった。
しかし、その日以降彼からの連絡が途絶えた。そう、女の幸せを得ることができた途端私は彼を失った。
当たり前だと思っていた。
【天は二物をを与えず】
その日はやってきた。
休日の朝、ドライブがてら彼と海に出かけた。
早起きして、お弁当なんか作ったりして、彼に喜んでもらえることを望んで頑張ってみた。
ちょうど海に着いたとき、
「この辺でランチしよう」
という彼に、私は
『今日はね、お弁当をつくってきたんだ〜』
と答えると、彼は予想以上に喜んでくれた。
「おいしい」
たわいもない話で時間は過ぎ、夕日が少しずつ海辺から姿を消そうとしていた。
そのとき、彼から思いがけない一声が舞い込んだ。
「結婚しよう」
私は驚いた。付き合って浅い訳ではないが結婚なんて考えていなかった。また、今のこの居心地のよい自分の生活をすぐには変えたくなかった。幸せや嬉しさを感じる前に自分の今を考えてしまった。
今はまだこのままでいたかった。
『嬉しい。でも今はまだ・・』
それを聞いた彼は満面の笑みで今までにないくらい抱きしめてくれた。彼の大きな愛情を得たと実感した。帰りつくまで彼は優しかった。
しかし、その日以降彼からの連絡が途絶えた。そう、女の幸せを得ることができた途端私は彼を失った。
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