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高速バス

[105]  rie  2007-12-24投稿
帰りのバスはいつもより遅く走っている気がした。


人間なんて浅はかだ。他人にはかっこいいことが言えても、実際自分のことになるとさっぱりだ。


40歳を過ぎた子持ちの主婦の告白は丁度一年前になるかな。
いつも恋愛したいと言っていた彼女はどっぷりと年下の男にはまっていた。

辞めないとって分かっているのに、なかなかできないの。そう切なそうに笑う彼女の話をあたしは冷静に聞いていた。あたしなら辞める自信がある。そう返事した。
まるで中学生の恋のように純粋すぎる。聞いているこちらが恥ずかしいくらいにはまっている。お互い家庭があるのに。



夕べ眠れなかった。
いろんなシチュエーション。
かっこいい「さよなら」。
そんな予定だった。

浅はかだ。

顔をみたら言えるわけがない。
結局「またね」と言っていた。

ばかだ。


なかなか着かないバスの中で、自分の愚かさを確認する。

次、ちゃんと言わないと。


もうすぐ到着。

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