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MARIA〜人魚の恋〜(4)

[147]  じゅりあ  2007-12-25投稿
二人が気持ち良く歌っていると…突然、後ろで気配がした。

ポチャンッ!!

慌てて岩の影に隠れる…が見られてしまったようだ。

「あ、待って…!」

浜辺から声がして、影からそっと覗いた。
マリア達の目に映ったのは人間…。

この世で一番恐ろしく、汚い生物…の…はず。

が、貴族を思わせる綺麗な顔立ちの彼は
「その…続きを聴かせて貰えないだろうか?」
と優しく声をかけて来たのだった。

今まで自分が一番美しいものだと思っていたマリア。
こんなに綺麗な人間がいるものなんだと、少しばかり見とれていた。

そんなマリアを見て、早く行こう!…と尾びれで突くシュリー。
だが、マリアは岩から少しばかり姿を見せると、続きを歌いだしたのだった。

〜♪…〜♪

マリアの歌声に、シュリーも人間である彼も一言も発せず聞き入っていた。

その空間だけがゆっくり時を流れ、静かに過ぎ行く…。

やがて、マリアが歌い終わると…浜辺から拍手が聞こえた。

「素敵な歌声ですね。…君、名前は?」

マリアはちらりと彼を見ると黙った。

「あぁ、申し訳ない。人に名前を尋ねる時はまず自分から…ですね」
綺麗に頭を下げると続ける彼。

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