初恋?-2
行き先も何も考えずにただ歩いた。
気が付くと図書室の前にきていた。
中にはいると誰もいなくて静まり返っていた。
ミカに言われた言葉が頭の中で響いている。
忘れかけていた罪悪感がこみあげてくる。
涙がこぼれた。
あの時にコウヘイとカナコ先輩の前で流した涙と同じ涙。
そのまま午後の授業はさぼってしまった。
ミカの顔が見れなかった。
泣いて腫れた目を見られたくなかった。
サチコからメールが何件も届いたけど返信する気になれなかった。
気が付くともう夕方。
校庭からは部活が始まる声が聞こえる。
ミカに会わないことを願って教室にもどった。
近くまできて扉から中をのぞくと誰もいない。
ほっとした。
教室に入って荷物をまとめる。
「あれ?加藤さん!」
気まずい声が聞こえた。
ダイキだ。
「なんで、午後いなかったの?サチコが探してたよ」
ダイキはそう言いながら、近づいてきた。
「あ〜保健室!お腹痛くなっちゃって、寝てたの!」
ダイキの目を見ないようにうつむきながら答える。
「そっかぁ〜。泣くほどお腹痛かったんだな。目、腫れてるよ。」
バレた。
ダイキには嘘が付けない。
ついても見透かされてしまう。
ダイキの目が苦手だ。
「それに、俺、保健室でさぼってたけど、加藤さんいなかったし。」
悪戯っ子みたいな笑顔を向けられ、降参。
「図書室で寝てたの!」
降参だけど泣いてたなんて恥ずかしくて言えないから、少しだけ嘘をついた。
「ふーん、そっか。」
それ以上ダイキは何も言わなかった。
全部わかってて、あえて聞かないでくれたのかな。
「ダイキは帰らないの?」
「ミカ待ち。今日からマネージャーやるって部活行ったから帰り遅くなるだろ?夜にミカ一人で帰るの危ないじゃん。」
ダイキはミカを本当に大切にしてるんだなって思った。
「優しいじゃん!」
「俺、紳士だから。」
「あはは!」
ダイキは嬉しそうに冗談を言って笑っていた。
でも、ミカの気持ちを聞いてしまったので、すごく残酷な気がしてしまった。
だからといって言えるわけない。
ミカは今バスケ部の先輩に恋してるなんて、絶対に言えない。
ミカを待ってるダイキの顔が、すごく幸せそうだったから。
気が付くと図書室の前にきていた。
中にはいると誰もいなくて静まり返っていた。
ミカに言われた言葉が頭の中で響いている。
忘れかけていた罪悪感がこみあげてくる。
涙がこぼれた。
あの時にコウヘイとカナコ先輩の前で流した涙と同じ涙。
そのまま午後の授業はさぼってしまった。
ミカの顔が見れなかった。
泣いて腫れた目を見られたくなかった。
サチコからメールが何件も届いたけど返信する気になれなかった。
気が付くともう夕方。
校庭からは部活が始まる声が聞こえる。
ミカに会わないことを願って教室にもどった。
近くまできて扉から中をのぞくと誰もいない。
ほっとした。
教室に入って荷物をまとめる。
「あれ?加藤さん!」
気まずい声が聞こえた。
ダイキだ。
「なんで、午後いなかったの?サチコが探してたよ」
ダイキはそう言いながら、近づいてきた。
「あ〜保健室!お腹痛くなっちゃって、寝てたの!」
ダイキの目を見ないようにうつむきながら答える。
「そっかぁ〜。泣くほどお腹痛かったんだな。目、腫れてるよ。」
バレた。
ダイキには嘘が付けない。
ついても見透かされてしまう。
ダイキの目が苦手だ。
「それに、俺、保健室でさぼってたけど、加藤さんいなかったし。」
悪戯っ子みたいな笑顔を向けられ、降参。
「図書室で寝てたの!」
降参だけど泣いてたなんて恥ずかしくて言えないから、少しだけ嘘をついた。
「ふーん、そっか。」
それ以上ダイキは何も言わなかった。
全部わかってて、あえて聞かないでくれたのかな。
「ダイキは帰らないの?」
「ミカ待ち。今日からマネージャーやるって部活行ったから帰り遅くなるだろ?夜にミカ一人で帰るの危ないじゃん。」
ダイキはミカを本当に大切にしてるんだなって思った。
「優しいじゃん!」
「俺、紳士だから。」
「あはは!」
ダイキは嬉しそうに冗談を言って笑っていた。
でも、ミカの気持ちを聞いてしまったので、すごく残酷な気がしてしまった。
だからといって言えるわけない。
ミカは今バスケ部の先輩に恋してるなんて、絶対に言えない。
ミカを待ってるダイキの顔が、すごく幸せそうだったから。
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