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冷たい手十五

[288]  2007-12-25投稿
伝えたかった・・。あの時・・・。どうして言えなかったんだろう「大好きだよ」って言いたかった・・・。親友だった人に言いたかった・・・・あの時につないだ手・・・嬉しくて抱き合ったこともあったよね。あの時の温もり・・・すごく温かかった・・・・。でも・・・・その温もりはもうないの・・・誰か・・・・・私に温もりを注いでください・・・。
〜引越し〜
どんなに泣いても、涙は少ししか出なかった。広里君の本心がわかったから本当の好きな人がわかったから・・。あの後から私は1人で行動するのが多くなった。裏切られて悲しくなるから。みんなの距離を置いていた。ふとその時
♪〜♪♪
「はい」
『綾・・?』
「はい・・」
『私・・』
「美奈・・・?」
『うん・・・』
「どうしたの?」
『・・・・あのね』
「うん・・」
この時すごく嫌な予感がした。
『私・・・』
美奈は口を開こうとしない・・。
『ひっ・・・・・す』
「え・・・?」
『・・・っ・・・こす』
「もしもし?美奈?」
『引っ越す・・・』
ひっ・・・・こ・・・す・・?嘘でしょ・・・?ねぇ美奈・・嘘でしょ・・・?
−ウソ・・・ダヨネ?−
「いつ・・・?」
『来週・・・・』
「・・・??!!」
『ごめんね・・・。こんな話して・・・じゃあね・・』
「美奈!!??」
ツーツー
嘘・・・。
「美奈・・・・嫌だよ・・。行かないで・・・」
ただ言うだけだった・・・。
そう・・・この時の電話から・・・嫌な事があるのを・・・。

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