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ラブレター ??

[112]  ムー  2007-12-26投稿
郵便局に戻ると彼は白髪の老人の事を話した。
「3丁目の加藤サンってお宅知ってますか?」
カバンを机の上に置きながら、誰と無しに問い掛けてみた。
「あぁ!加藤サンかぁ…あの人まだポストの横にたってるの?」
彼の後ろから声がした。先輩の長谷川サンだ。彼の前にこの地区の配達を担当していた人だ。
「えっ?知ってるんですか長谷川サン。加藤サンって長谷川サンの頃からずっと、あぁなんですか?」
『あぁ』と言うのは彼なりの皮肉で、つまり『ずっと前からボケていたんですか?』と言う意味だ。
長谷川サンは彼の皮肉に気付いたのか、少し困った顔をしながら
「とてもイイ人だったんだよ。誰にでも優しくてね。ただ奥さんが2年程前に亡くなられて…ソレからだよ。ポストの横に立つようになったの。」
長谷川サンの言葉の雰囲気から、加藤サンは悪い人では無いのだろう。と彼は感じた。
それと同時に彼は、ポストの横で待ち続ける白髪の老人に少し興味がわいてきた。
加藤サンとはどんな人なのか?どんな夫婦だったのか?
一体、何の手紙をまっているのか?
彼はいつしか郵便物の中に加藤サン宛の物が無いか調べるようになっていた。

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