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奈央と出会えたから。?

[1032]  麻呂  2007-12-27投稿
そんな目で見られると‥‥。


見られると‥。


頼む‥そんな目で見ないでくれ‥。


俺は欲望と理性の間で戦っていた‥。


俺の胸の鼓動が、
奈央に聞こえているんじゃないかと思った‥。


奈央は俺の胸の中に顔を埋めていた‥。

俺はそんな奈央を振り払う事も出来ずにいた‥。



『‥‥智くん‥。あたしの事嫌い?』


そう言って顔を上げた奈央は、両手を俺の首の後ろに回した‥。


奈央の顔は至近距離に迫っていた‥。


俺の理性は欲望に負けそうだった‥。


奈央はじ〜っと俺の顔を見つめている‥。


だめだ‥。


理性が壊れそうだ‥。


俺は初めて奈央を見た時、奈央に一目惚れしたんだ‥。


この純粋で真っ直ぐな強い眼差しに‥。

最早、俺は理性を保つのが限界だった‥。



『キスしていい?』


俺は奈央にキスをした‥。



奈央の少し厚い唇が、俺の唇と重なり合った‥。



そして‥‥。



奈央の細くて小さい体を俺は強く抱き締めた‥。



その時だったー。



ガクガクガクガク‥‥。



俺の胸の中で奈央が震えていたー。



緊張しているのかな‥‥と思ったー。



ガクガクガクガク‥‥。



最初は小さかった震えが、段々大きくなってくるー。



『‥奈央?‥大丈夫?‥緊張しているの?』



ガクガクガクガク‥‥‥。



『‥い‥や‥‥。』


両手で自分の頭を押さえ付ける奈央ー。


『奈央?!どうしたの?!何か嫌な事でも思い出した?!』


俺は、その尋常じゃない奈央の体の震えに、ただ事ではないと思ったー。



俺の胸の中で震えている奈央は、
俺の声も聞こえていない様子だった。



『奈央?!』



ガクガクガクガクガクガクガクガク‥‥‥‥。



『‥い、い、い‥‥いやあああああーーーーー。』



奈央は絶叫していたーー。

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