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初恋?-2

[284]  エリ  2007-12-27投稿
「学祭過ぎてくらいから、俺に嘘ばっかりつくんだよ。ミカの考えてることわかんないんだよな。」
無理矢理な作り笑いをしているダイキを見るのはつらかった。
「ミカの気持ちはミカにしかわからないし、なおさら他人がわかるわけないじゃん。ダイキは聞く相手を間違えてるよ。本当に聞かなきゃいけない相手はミカだよ。」
心が潰れそうだった。
ダイキはミカをすごく大事に想ってるのに、なんでミカはダイキではだめなんだろう。
ミカを想って苦しんで、どうしようもない気持ちでいっぱいなのに、それでも、笑顔でいてくれるダイキを、どうして大切にしてあげないんだろう。

「そうだな、変なこと聞いてごめん。ミカとちゃんと話さないとだめだよな。」
ダイキはどんどん切ない顔になっていった。
「本人と話す前からそんな顔してどぉするの!ダイキはいつも通りクール気取ってればいぃの!!」
思いっきりダイキの背中を叩いた。
「痛っ!」
「気合い入れてあげたんじゃん!」
「程度があるだろ〜」
ダイキはちょっと引きつった感じの変顔になった。
「あはは!ダイキのそんな顔初めて見たぁ〜!」
「俺だって変な顔くらいするって!」
私の笑いにつられてか、ダイキまで声を上げて笑い始めた。
しばらくして2人とも落ち着くと、日が暮れ始めていた。
「じゃあ、私帰るね!」
「おぉ!気を付けて帰れよ!」
ダイキにいつもの笑顔が戻っていた。
「はぁーい!バイバイ!」
そう言って、教室を出ていく。
「加藤!」
“加藤さん”から“加藤”の呼び捨てに変わっていることに驚いた。
「ありがとな!元気でた!」
「あ…うん。どおいたしまして!」
軽く手を振ると、ダイキも振り返してくれた。
そして教室のなかに戻っていった。

私は下校中、ずっとドキドキしてしまっていた。
今までに感じたことのない気持ちだった。

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