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大人への進化 面接所

[558]  Hige  2007-12-28投稿
古くさく、すこし錆ついた扉からは
異様な臭いが漂ってくる
髭「さぁ、はいりなさい」

この時、なにか
胸がざわざわする
感覚がした

ゴクリ…

少し汗ばんだ手で
そっとドアを開けた

キィィィ

古びたドアは
音をたててゆっくりと
開いた

中は暗い、そして
なにかが腐敗した
ようなツーンとする臭いが
鼻を突き刺す

山田「う…くさっ」

思わず手で鼻をおおった
髭「さぁ中へ」

パチッ

部屋の灯りがつく

部屋は四畳ほどの広さで中央に机と椅子が
置いてある
まさに面接をするところだ

山田「ん?」

中へ入り周りを見渡すと壁や床に赤い染みが
大量についている

山田「(き、気持悪っ…なにここ…)」

髭「さ、座りなさい」

山田「は、はぁ」

椅子へ近付く

ガン!

ビクッビクッ

山田「……」

振り返るとドアが
勝手に閉まっていた

嫌な予感がする…

髭「さぁ座るんだ」

こういう時、人間は
不思議と観察力が
研ぎ澄まされる

椅子をよく見ると
下からケーブルが
コンセントへとのびて
いる

髭「さぁ早く!」

恐る恐る腰をおろすと
髭の軍服男は話だした

髭「ここでは、君の心の声を聴く」

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