携帯小説!(PC版)

(11)潜入

[540]  リョウ  2007-12-28投稿
『まあ、例の物は頼んだぞ。』
「わかりました・・・」
会話を終えてアリスに無線を返す。
「お前、本当に大丈夫なのか?」
「何言ってるのよ。ここに来るまで8人殺してるのよ。」
確に今ここにいる時点で素人ではない事はわかるのだが・・・
(ん?)
何だ?何か変な感じがする。
「どうしたの?」
「いや・・・、別に・・・」
その時、

『ポンッ、コロコロ・・・』
(あっ!ヤバ・・・)


大きな爆発が起きてから数秒後。兵士がやってきた。
「やっぱり手榴弾は効くな。」
「初めからこうすりゃ良かったんだな。」
見た感じは3、4人。全員武器を持っている。
「でも片付けが面倒だからなぁ・・・」
と、言いながら辺りを見回す。
「で、感じんの屍は?」
(あっ・・・)
『ズダダダダッ!』
「そう簡単に死んでたまるかっ!」
レイズとアリスが曲がり角の陰から発砲。兵士も2人程倒れたが反対側の陰に隠れる。
「クソッ!隠れられたか・・・」
レイズがハバネロ入りの秘密兵器を取り出す。
「アリス、投げたら逃げるぞ。」
思いきりフルスイングして投げる。壁にぶつかり破裂すると粉が舞っているのがわかる。
「イテ〜ッ!!」
やはり悲鳴。聞くのは余り気分が良くないが仕方がない。
「ボケッとしてないで走れ!」
アリスは何の事だかわからずに目を点にして見ている。
「う、うん・・・」
まだ気になる様だが、走らないと捕まってしまう。
『応援要請!!唐辛子だ!』
(唐辛子って・・・)
続く・・・

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