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LASTSUMMER#34『取り返す準備』

[474]  SETTARMEN  2007-12-28投稿
【1回表2死無走者】



タクの2点タイムリー2ベース(記録上は…)



で2点先制した俺達藤城中。打席には5番の翔が立っていた。



雪村『ランナーいなくなったからここで切ろう!』



主審『プレイ!!』



初球。



バン!!



『ストライ〜ク!』



アウトローギリギリに変化球が決まった。



ショウが少し首を傾げたが、ギリギリ入ってるようだった。



二球目。



ブン!!



『ストライ〜ク!!』



今度は内角低めの変化球に天堂寺が空振りした。


これで2ナッシング。



雪村『バッター合ってないよ〜。次もこれでいこう!』



変化球二球でストライクをとった雪村はわざと大声で言った。



天堂寺は無表情だったが、結局口車に乗せられた形になった。




主審『ストライ〜ク!バッターアウト!!』



高めボール球のストレートに釣られて空振三振…


これで3アウト。



曾我端『よし!しっかり守ってけよ!!』



曾我端さんが檄を飛ばし俺達は守備位置に散った。



【3塁側天豪三ベンチ】


土谷『さぁ〜2点取られたけど、切り替えてこう!!
相手の投手、天堂寺君は直球でグイグイ押してくるタイプだっ!
一巡目はまず好きに打っていいから、まず2点取り返そう!』



天豪三『はいっ!』



打席に入る前の1番バッター冴木は2番の辻村と何やら話をしていた。



冴木『あいつ(天堂寺)速くね?』


辻村『初回から仕掛けてけば?』


冴木『面白いかも…2点も取られちゃったしな〜さっさと取り返すか…』


辻村『そうだな。頼むぜ!1番』



やがて投球練習も終わり、冴木が打席に入った。


主審『プレイ!!』



遂に天豪三中の攻撃力がベールを脱ぐ。

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