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#幼き恋#10

[402]  #日色#  2007-12-28投稿


屋上に着くと、景色が良い場所に向かう。
ここは先生にバレない

オレとシュンタの特等席だ。


「ここに来んの、久々だなぁ〜?」


オレはゴロンと寝っころがる。


「だなぁ〜中1時良く来たなぁ〜授業サボって」


思い出を振り替える。


「そうそう〜先生キレてさぁ〜長時間、正座させられたな?」


「あぁ〜されたされた。きつかったわ〜」


2年に入ってから、
ほとんど来ていない。


「お前いつだっけ?大竹好きになったの?」



シュンタのいきなりの質問。


「えっ?中1の係り会」


シュンタがマジ顔になった。


「そうだったな。オレに相談して来たもんな!あれだけ、タツヤが一筋になるなんて思ってなかった。タツヤ大竹好きになってから変わったな!」



シュンタは清々しく言う。


確かに、俺は変わった。
大竹に出逢ってから、
好きなる事をマジになった。

オレは数人の女子と付き合い別れた。


密かに「タラシ」と呼ばれている。


大竹は違うんだ。
オレの心を動かしたんだ。

「タツヤ?大竹が大事か?」



風が俺を横切る。


「ぁあ!!好きだ!!!」

俺は体を起こして、
景色を眺める。


「守ってやれるな?」


シュンタは真剣に言う。


「もちろん。部活より大事だ!ズッと守るよ!」



「そっかぁ〜タツヤ?お前、マジ変わったな?」


何だよシュンタ?少し泣いたか?


何で泣くんだよ?


お前…


「何処までイイヤツなんだよシュンタ!」


シュンタ?オレマジ大竹を愛しく想えたんだ。
モチロン、守りたいと。



神様?居るんだったら。
オレと大竹を幸せにして下さい!


「あっ!そうそう!オレとココロで決めたんだけどよ!ダブルデートしようぜ!」


「おっ!良いよ!いつ?」


「日曜日だよ!」


「OK〜」



オレは、子供みたいにはしゃいだ。




一方、教室のヒロとココロは………………。



「遅いな〜」と膨れる自分。

私はココロに手紙を書いた。





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