奈央と出会えたから。<22>
『あたしには誰にも言えない過去があるの。』
奈央は凛とした眼差しで俺を正面から見据えながらそう言った。
俺は思いもよらない奈央の言葉に驚き、奈央の顔を、ただ見つめる事しか出来ずにいたー。
二人きりの部屋の空気が一瞬にして凍り付くのを感じた。
先に口を開いたのは奈央だったー。
『‥智くん‥。今からあたしが話す事、最初から最後までちゃんと聞いてくれますか?あたしの過去の話。興味無いかも知れないけど、その辺の昼ドラより面白いかもよ。』
そう言った奈央の横顔は、とても悲しそうに見えたー。
一体この子の過去には何があったのだろうかー。
俺は今、これから奈央の口から語られるであろう過去の話に恐怖さえ感じていたー。
奈央の過去とは一体何なのかー。
奈央がここまで取り乱した理由は何なのかー。
そして‥‥。
奈央は何故、俺に自分の過去を話そうとしているのかー。
その全ての疑問が俺の脳裏を駆け巡っていたー。
ー怖いもの見たさ?ー
そうじゃないー。
俺は奈央の全てを心から知りたいと思ったのだー。
『奈央‥。奈央の過去。俺で良ければ話してくれないか?奈央が今、俺に自分の過去の事を話す事で、少しでも心の中のトラウマを克服出来る方向へ進んでいけるのなら、俺は是非奈央の力になりたい。』
俺は自分の心に嘘つくことなく、この時本当にそう思った。
『‥うん。』
奈央は一言そう頷くと、
ぽつり‥ぽつりと話始めたー。
奈央は凛とした眼差しで俺を正面から見据えながらそう言った。
俺は思いもよらない奈央の言葉に驚き、奈央の顔を、ただ見つめる事しか出来ずにいたー。
二人きりの部屋の空気が一瞬にして凍り付くのを感じた。
先に口を開いたのは奈央だったー。
『‥智くん‥。今からあたしが話す事、最初から最後までちゃんと聞いてくれますか?あたしの過去の話。興味無いかも知れないけど、その辺の昼ドラより面白いかもよ。』
そう言った奈央の横顔は、とても悲しそうに見えたー。
一体この子の過去には何があったのだろうかー。
俺は今、これから奈央の口から語られるであろう過去の話に恐怖さえ感じていたー。
奈央の過去とは一体何なのかー。
奈央がここまで取り乱した理由は何なのかー。
そして‥‥。
奈央は何故、俺に自分の過去を話そうとしているのかー。
その全ての疑問が俺の脳裏を駆け巡っていたー。
ー怖いもの見たさ?ー
そうじゃないー。
俺は奈央の全てを心から知りたいと思ったのだー。
『奈央‥。奈央の過去。俺で良ければ話してくれないか?奈央が今、俺に自分の過去の事を話す事で、少しでも心の中のトラウマを克服出来る方向へ進んでいけるのなら、俺は是非奈央の力になりたい。』
俺は自分の心に嘘つくことなく、この時本当にそう思った。
『‥うん。』
奈央は一言そう頷くと、
ぽつり‥ぽつりと話始めたー。
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