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愛しい人〜第七話〜

[285]  みのる。  2007-12-29投稿
彼女に 言われるまま。 両親を連れて 病院に向かった。

直ぐに診断室に案内され。
『上杉君 御両親 よく聞いてください』と先生が真剣な顔で語りかけてきた。

『何ですか? 一樹の事ですよね……』母が聞くと。
先生がゴクリと唾を飲み『今 さっき 一樹君と適応出来る ドナーのかたが見つかりました。 私的には、今を逃すと 中々これから先 国内だと 時間がかかると思うし……。
それに 一樹君 の体調は、悪くなって行くだけ。
今は、何とか 薬とかで押さえ続けてるけど。
いつ? 悪くなるかも わからない……。
今 安定していて 体調が良い時 今を オススメします。』と先生は 答えを求めてきた。

『先生 もし それを する事により この子 一樹は、不十無く 過ごす事出来るんですか?』と父が聞き。
『やって見ない事もあります。……
拒絶反応とか 辛い事があると思います。
でも 私達は、一人の命を救いたい ……。
今しか ないんですよ? 私を信じてください。』と先生は 父に言った。

一瞬診断室は、沈黙に覆われた。

僕は、彼女の言葉を思いだした。
『普通の女の子の用に恋愛をしたい』と言う言葉を……。
もし 普通の身体で 元気になれたら また『あずみ』は、近くに帰ってくるかもしれないと……。
『先生 僕 その 移植 手術受けたいです。 』
と先生の眼を見ながら僕は、言った。

『一樹 いいの? 頑張れる』と母が言ってきた。

僕は、母と父の方を向き 『色んな事で 迷惑かけるけど 普通の男の子になりたいんだ??
元気になったら 今まで出来なかった事もしたい。 元気になったら 親孝行もするから。』と言った。
父も母も熱意に押され 先生に『一樹をよろしくお願いします』と頭を下げた。

『明日の朝からオペを始めていきます。
今から 準備にかかるんで』と先生は 言った。
僕は、元気になってあずみに逢いたい気持ちで一杯だった。

つづく。

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