危険地帯?
三人は並んで廊下を歩いた。 「Aクラスは文化祭の準備終わったの?」、 「Aクラスだよ!?あのクラスが準備なんかするわけないじゃん!」 翔太が笑いながら言った。 アヤも笑いながら「そうだよね!」と言った。 文化祭の話しをしながら玄関に向かい、 玄関をでると駐輪場の電灯だけがついていてまわりは暗かった。 部活動生の姿もなく静かだったがいつも以上に静かに感じた。 三人は校門を出て家に向かって歩きだした。 しばらく歩いていると異変に気づいた、コンビニの明かりも街灯の明かりもついていなかった、自動車も一台も走ってなかった。 「なんか変じゃない?」 俺はアヤと翔太に言ったが二人ともすでに気づいているようだった、 「なんか真っ暗だなぁ…」 翔太のいつものでかい声も小さかった。 アヤはいつもと違う雰囲気に少し戸惑っているようだ。 その時アヤの携帯の着信音が鳴りびっくりしながらも電話にでた、 「アヤ?今どこにいるの?」どうやら電話をかけてきたのはハルだった 「今コンビニのあたりだけど…なんか…」 「なんか変だよね!?」 ハルは最後まで話しを聞かずに応えた 「ハルのところも?」 「うん!まわりは真っ暗でさ…人気がなくて……とにかく変!」 「…ハル一人だよね?」 「うん…なんか怖くなってきたなぁ…」 アヤは少し考えて「ハルいったん学校に戻ったら?あたしもうすぐ家つくから一度帰って学校に行くから…いっしょに駅まで行こう」 「ほんと!?じゃあそうしようかなぁ…じゃ学校に戻るね!ありがと!」 「うん、じゃあまたねぇ」 アヤは携帯をしまった。 まわりは静かだったから話していた内容はほとんど聞こえていた、「じゃ、いったん帰って学校に戻るか」 「え?浩太くんもいっしょに行ってくれるの?」 「うん、なんか今日こんなだしなんとなくさぁ…」 「…ありがと!」 アヤは一人で行くのが怖かったのかホッとしていた。 「じゃ俺も行っちゃおっかなぁ!!」 一段とでかい声だった。 三人はまた歩きだした。 三人はコンビニを集合場所にして別れた。
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