MARIA〜人魚の恋〜(12)
「…貴女が願いを叶えてくれると言う…魔女…?」
目の前に現れた女性に問い掛けるマリア。
「そうとも呼ばれてる様だね。…ん?あんた、その顔…」
魔女は、ゆっくりとマリアに近づきまじまじと見渡すと何か言い掛けた。
…が、マリアにすればそんな事はどうだって良かった。
「お願い!私を人間にして!」
魔女にすがるように頼む。
魔女は少しばかり考えていたが、やがて口を開くとこう言った。
「良いだろう…。ただ条件があるよ」
マリアは息を飲むと言葉の続きを待った。
「ワタシは長生きがしたい。ただ、皮肉な事に自分の願いを叶える事は出来ない。…そこで、だ。あんたを人間にする代わり寿命を貰おうじゃないか」
声じゃなくて?
と、何処からか聞こえて来たような来ないような…。
「一時間、人間にする代わり、寿命を一年戴く…どうだい?」
魔女はニィと笑うとマリアを見る。
マリアは躊躇った。
たった一時間で一年…?
「そんな…もう少し何とか…!」
「無理だね。これは譲れない、それだけ難があるんだ。嫌ならこの話はなかった事に…」
魔女はマリアに背を向ける。
「待って!!」
急かされたマリアは思わず引き止めていた。
目の前に現れた女性に問い掛けるマリア。
「そうとも呼ばれてる様だね。…ん?あんた、その顔…」
魔女は、ゆっくりとマリアに近づきまじまじと見渡すと何か言い掛けた。
…が、マリアにすればそんな事はどうだって良かった。
「お願い!私を人間にして!」
魔女にすがるように頼む。
魔女は少しばかり考えていたが、やがて口を開くとこう言った。
「良いだろう…。ただ条件があるよ」
マリアは息を飲むと言葉の続きを待った。
「ワタシは長生きがしたい。ただ、皮肉な事に自分の願いを叶える事は出来ない。…そこで、だ。あんたを人間にする代わり寿命を貰おうじゃないか」
声じゃなくて?
と、何処からか聞こえて来たような来ないような…。
「一時間、人間にする代わり、寿命を一年戴く…どうだい?」
魔女はニィと笑うとマリアを見る。
マリアは躊躇った。
たった一時間で一年…?
「そんな…もう少し何とか…!」
「無理だね。これは譲れない、それだけ難があるんだ。嫌ならこの話はなかった事に…」
魔女はマリアに背を向ける。
「待って!!」
急かされたマリアは思わず引き止めていた。
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