#幼き恋#11
「ココロ〜〜これ〜」
先生にバレないように、
手紙を渡す。
授業が終わるまで、
あと5分。
シュンタとタツヤがこんなに授業をサボることはないから。
余計に心配になる。
キーンコーンカーンコーン。
ざわざわっと、教室が慌ただしくなる。
「ココロ〜帰って来ない〜」
私は、ココロの所に駆けよった。
「なんで。帰って来ないんだろう〜?」
ヤッパリココロも心配らしい。
すると……………
私は廊下に飛び出た。
タツヤとシュンタは、戻って来た。
ホッとした。
「タツヤ!彼女…」
タツヤは駆けよって来た。
すると……………
「たっ、タツヤ……ちょっと」
タツヤは、私を抱きしめた。
顔は真っ赤になった。
「ゴメンなぁ〜ゴメンなぁ〜ココロ〜心配かけたな〜」
タツヤは、私の頭を撫でながら、ニコニコ微笑みを浮かべた。
「本当に…心配したんだよ…」
「本当にゴメン!」
サラに、抱きしめるタツヤ。
「ねっ…ねぇタツヤ。は…恥ずかしい。」
「ゴメン…」
タツヤの顔は真っ赤だった。
私は笑ってしまった。
「笑うなよ!」
「あの…お二人さん、イチャイチャしてんのは、良いけど、ここ、廊下。」
シュンタが言った。
「じゃぁ〜教室戻るかぁ!」
タツヤは、私の手を握り、教室に向かった。
今日から、テスト期間。
なので、部活は休み。
タツヤは私の手をずっと握り、エナメルを肩にかけて、
私のエナメルを私の肩にかけた。
「ほれ、行くか?」
「ぅん…」
手をひかれながら、
教室を出て行く。
みんなは、チラチラ見ながら、こそこそして居る。
私はあることを決意した。
「ねぇ…タツヤ?今日って暇?」
「暇だよ?なんで…」
首をかしげるタツヤ。
「今日、家に来ない?」
タツヤは呆然としていた。
ヤッパリ、引いたかなぁ〜。
「行く!!!!!」
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