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0ゲーム 1

[765]  龍角  2007-12-30投稿
それは雪の降る二月のある日。






山神加奈子は成人式からの帰りで、晴れ着のまま雪降る道を歩いていた。



雪は何故か降るだけで全ての物音を消し去り、音の無い静の世界へと辺りを変えて行く。

聞こえるのは彼女の草履のコツコツという足跡だけだった。




『寒い!!早く帰りたいなぁ。』


加奈子はそう思い、手に息を吹き掛けて彼女の白く小さな手を暖めた。

そして彼女の左手の薬指には銀色のリングに濃いブルーの宝石が控えめな感じで埋め込まれている指輪が嵌められていた。

彼女は気を紛らわそうとしたのかエルメスのポーチからiポッドを取り出してイヤホンを耳に付けた。

流れてくるのはエロかわいいと世間で評判の最近リリースされたLoveソングだ。

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