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悲しき歌は夕暮れに。

[332]  梨亜  2008-01-01投稿
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寒村・幸村。
人口百人ちょっとの、とても小さな村。
そのためか村に住む人々は、ほとんどが顔見知り同志。
コンビニも、自動販売機も、気のきいたものはなにもないけど、ここでの生活は、悪くないものだ。
この村での学校は、小さな分校がひとつだけ。
その上クラスはひとつだけだし、教師もひとりだけ。
生徒は小学生〜中学生の、計10人ちょっと。
同年代の子どもは少ししかいないけど、同じ中学生の柊アユリと、小学生の中で唯一の高学年、古海陽菜ちゃんとは、大の仲良し。
友だちには男女問わないのも、この村の特権だと思う。


ある日。
いつもどおり、ふたりでの、雪が降る帰り道。
アユリとケンカをした。
くだらない理由だった。
一方的に僕が悪かった。
なのに、僕はアユリをおいて、走って帰ってしまった。
走ってたら目が覚めて、やっぱり僕が悪かったと思って、引き返した。
でめ別れたところに、アユリの姿はなかった。
一本道。
アユリが帰るなら、戻ってくる僕と会ったはずだ。
なのに、そこにアユリはいなかった。
不思議だった。
だけど僕は、アユリは怒って、隠れているのかもしれないと思った。
だから、明日あやまろうと思って、帰ってしまった。
ばかな僕。
あとで死ぬほど後悔するのに。


でもこの時の僕は、明日は必ず来るものなのだと信じて疑わなかった。

だからアユリは消えたんだ。
僕のせいでアユリは消えた。
ごめんなさい。
ごめんなさい。

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