尖んがった毎日
俺、13歳。オーサカのとある下町育ち。特にこれと云った歴史も無く小・中と公立のガッコーで過ごしていた。
季節は夏休み明けのまだ、けだるさが残ってる頃だ。
ある日、すきなアイドルが出ると云う音楽番組を見ていたら、あるバンドが演奏していた。特に上手いとかは思わなかったが、そのパフォーマンスに圧倒された。それまでの俺の中に無かった”表現者”と云うカテゴリーが加わった瞬間だった。
その衝撃は、俺をがらりと変身させた。
どちらかと云えば内気な青臭い眼鏡っ子だった俺が、休み時間になると、箒をギターに見立てて叫びまくり、不良と一緒に家でタバコを吸い始めた。隣の一個上の女子先輩を経由して暴走族と仲良くなったりした。
中学生の俺はビンボーな家の子やから当然、小遣いも無い。専らFMラジオでエアチェックの日々。山のようなミュージシャンのこれまた山のような音楽を山のようにテープに落としている。
俺の中学生時代はラジオと箒と失恋とパンクロックに明け暮れた時間だった。
続く。
季節は夏休み明けのまだ、けだるさが残ってる頃だ。
ある日、すきなアイドルが出ると云う音楽番組を見ていたら、あるバンドが演奏していた。特に上手いとかは思わなかったが、そのパフォーマンスに圧倒された。それまでの俺の中に無かった”表現者”と云うカテゴリーが加わった瞬間だった。
その衝撃は、俺をがらりと変身させた。
どちらかと云えば内気な青臭い眼鏡っ子だった俺が、休み時間になると、箒をギターに見立てて叫びまくり、不良と一緒に家でタバコを吸い始めた。隣の一個上の女子先輩を経由して暴走族と仲良くなったりした。
中学生の俺はビンボーな家の子やから当然、小遣いも無い。専らFMラジオでエアチェックの日々。山のようなミュージシャンのこれまた山のような音楽を山のようにテープに落としている。
俺の中学生時代はラジオと箒と失恋とパンクロックに明け暮れた時間だった。
続く。
感想
感想はありません。