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初恋?-2

[158]  エリ  2008-01-03投稿
家に着いたのが11時半。
急いで着替えて、メイクをして、髪をセットする。
なんとか終わって時計を見ると、12時45分。
間に合った。
急いで駅まで迎う。
駅に着くとダイキがちょうどホームから出てきた。
「メリークリスマス!」
「おぉ!メリークリスマス!」
いつものダイキのクールな笑顔だ。
「夜中にメール送ってごめんね。」
「大丈夫。起きてたから。駅、人多いな。」
駅は出かける人達でいっぱいだった。
「近くに公園あるけど、行く?」
とっさに出た言葉だったけど、あの公園は苦い思い出の場所だった。
アキと別れた場所。
アキを傷つけた場所。
「行こうか。」
「うん。」
静まりかえった公園。
誰もいない。
「それで。返事聞かせてくれるか?」
ベンチに座って、私を見上げる。
あの瞳で見つめてくる。
今頃気付いた。
ずっと苦手だと思っていたこの瞳。
最初からダイキの瞳にときめいていたんだ。
この瞳に生まれて初めての恋をしたんだ。
「あのね、すごく迷ったの。」
ダイキは静かに話を聞いてくれている。
「ダイキがミカと別れて、すぐ告白してくれたけど、でも、ミカのことが気掛かりだったの。いやな思いさせるんじゃないかって…」
「うん。」
「でも、私はダイキのことが前から好きだったから…正直に嬉しかったの。だから、自分の気持ちに素直になることにしたの。」
もう一度、ちゃんとダイキの目を見つめる。
鼓動がどんどん大きくなった。
「私と付き合ってください。」
手が震えてしまう。
サチコやカナコ先輩に勇気をもらって、今、ありったけの勇気を振り絞った。
足の力が抜けてしまいそうだ。
「エリ…」
初めて名前で呼ばれた。
「ありがとう。」
すごくやさしい笑顔。
「さっきから手が震えてるじゃん。」
そっと手を握ってくれた。
「なんか、言ったら力抜けちゃって。」
ダイキが優しく手を握ってくれた。
「OKしてくれるとは思ってなかったから、なんか避けられてるっぽかったじゃん。ただ伝わればいいと思って告ったんだよ。」
ダイキは照れ笑いした。
「嫌いなんかじゃないよ!ただ、ダイキの隣にはミカがいたから。」
「今は隣にエリがいる。」叶わないと思っていた私の初恋。
なんとなくなんていう適当な気持ちではない想い。
一度は諦めていた大事な気持ち。
ダイキの気持ちと私の気持ち。
やっと繋がったね。

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