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ロックの神様4

[114]  スースケ  2008-01-03投稿
目が覚めたら、病院の白いベッド。
「……ん」
「アサコ、大丈夫か」
声を掛けてきたのは遥人ではなく大地だった。
「……大地?な、んで?」
「遥人、バイトあるっていうから交替。遥人から連絡もらってな。」


「……」
大地が担当医を呼んだ。
「じゃ俺、廊下に居るから」


「以前、喉の手術されてますよね?」
「はい。16の時だから……3年前です」
「今回の発熱なんですが、喉の炎症によるものと思われます。
再発……といっていいかもしれません」

前回の手術が終わった後、医者に言われた。

“再発したら、声が出なくなるのも時間の問題”


とりあえず検査入院。
これで、再発が確認されたらあたしは決心しなけきゃ。

「アサコ、どうかしたのか?」
「ううん。……喉の病気、再発したかも」
手術をしたのは、大地のお父さんだった。
大地はあたしを院内で発見し、病気の事を知った。
サンクスのメンバーには言わないよう口止めした。
(と言っておきながら、この間、遥人にあっさり教えたあたしだけど)
「そう、か」
「だから検査兼ねて入院」

しばらく沈黙が続いた後、あたしが口を開いた。
「陽一が帰国したみたい」
「嘘だろ?」
「遥人が言ってた」

すると遥人がやってきた。

「目、覚ましたか」
「うん。迷惑かけたね」
「悪かったな。さっき」
「ううん。遥人のせいじゃないよ」
「遥人、今アサコから聞いたんだけど。
……陽一のこと」
「事実だ」
遥人は早口にそう言った。


サンクス解散の原因は、大地の脱退が主だった。
でも大地が脱退したいと告げた時、あたしたちは必死で止めたけど陽一は止めなかった。

俺らもそろそろ潮時かもな

その一言が元で更に亀裂が走った。
遥人はその一言に怒り、怒りまかせで解散。

解散の要素は大地の脱退より、相性があったかもしれない。

あたしは陽一が昔から海外に憧れていたのは知っていた。
実際アメリカに飛んだ時はまさか、って思ったけど。
でも、今なら陽一は解散を“いいチャンス”
って考えてたんだろうって思う。

大地にとっての苦渋の決断だった脱退を利用した。
と、遥人と大地は考えている。

「何だよ事実って?」
大地が言う。
「俺、今、会ってきた」
「バイトは?」
「嘘」
「で、陽一は?」
遥人と大地の早口な会話についていけない

「会えねぇってよ」

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