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キャッチボール

[340]  さすらいの小説家  2006-04-07投稿
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練習を終え、僕らは学校へ向かった。授業開始五分前だ。僕は朝から冴えない顔をしていた。(どうしたらカーブが決まるんだろう。)そのことで頭がいっぱいだった。席に着いてボーッとしているとチャイムが鳴った、すると、同時に数学の先生が入ってきた。(一時間目から数学かよ)僕は数学が嫌いだ。あんな問題を解いて何がおもしろい。おまけにこの数学の先生、やたらテンションが高い。お陰で生徒達から人気があるようだが。僕のような悩める少年にあのテンションはついていくことができない。ちなみにこの先生は28歳独身、趣味カラオケ、ゴルフ、彼女はいるらしい。高校時代は野球をやっていたらしくて妙に僕に干渉してくる。
その憂欝な授業を毛頭受ける気のない僕は心地のよい眠りの世界に入っていった。

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